『ヘルプマン』は「震災編」。ケアをする側も、頑張りすぎない… - キャリアプラン全般 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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『ヘルプマン』は「震災編」。ケアをする側も、頑張りすぎない…

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『ヘルプマン』は、介護の現場を舞台としたマンガ。

連載開始は10年ほど前、
まさに介護保険制度が実地で運用され、さまざまな問題が浮き彫りになった時期、
それ以来、現場の奮闘と歩みをそろえて連載を続けてきた、
大げさでなく、日本の介護の歴史、ケアの歴史を体現した作品だと思います。

しばらくぶりに購入した最新刊は6月発行の21巻。
主人公の一人、社会福祉士の「仁」が出張に出かけた先で震災に出会います。
現場での綿密な取材をもとに書かれたというエピソード。
仁は何度も何度も自分の無力さに落ち込むことになりますが、
そのたびに同時に被災したみんなや、支援しようとしたお年寄りに助けられ、
また、頭の中の百太郎に「こんな時お前ならどうする?」と問いかけて
前を向いていくことができるようになります。

ヒーローを描くのでも、解決を描くのでもない。
仁は自分が前を向けたことを確かめ、
今動いているに違いない各地のヘルプマンの存在を確信して、
自分の地元へと戻っていきます。

この、自分の無力さを受け入れたうえで、
見えない各地の仲間たちとの連帯を確信して自分の現場に戻る、という戦い方には、
シンプルな物語の「スッキリ」はありませんが、
でもそのぶん、本当に胸が熱くなります。

現実と共に、作品も、
「とりあえずのところでふみとどまるタフさ」を
読み手に与えてくれるようになったということでしょうか。

この感覚、連載当初とは全く異なる感じです。
ヘルプマン!(21) (イブニングKC)/講談社
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第一巻
ヘルプマン!(1) (イブニングKC (70))/講談社
¥540Amazon.co.jp
始めの頃のヘルプマンと、この本と絡めたお話を、次回にできればと思います。働きすぎる若者たち―「自分探し」の果てに (生活人新書)/日本放送出版協会
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(キャリアカウンセラー)
『稼げる資格』 資格専門誌『稼げる資格』編集長

働く個人の側に立ち、資格や学びを活用したキャリアづくりを提案

編集長を務める資格や大学院の専門誌をはじめ、就職、転職、U・Iターン、進学とこれまで一貫して個人のキャリアを提案するメディアを作ってきました。これまで取り扱ってきた3000人以上にのぼるライフヒストリーを元に、リアリティのある情報を提供します。

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