天国と地獄
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一般的に言われている天国と地獄のイメージは次のようなものです。
今世、良いことをした人は天国に、悪いことをした人は地獄に…。
「だから良いことをしないといけないよ…。」と脅されてきたようなものです。
そのイメージから作られたものが、現象世界の他に霊性世界が別にある…という考え方です。
本当のところを先に伝えてしまうと、人が死んだ後は、一つの所に戻るので天国も地獄もありません。
つまり霊性世界というのは別にあるわけではありません。
天国と地獄というものは、この世と言われる現象世界にあるんですね。
個人個人の生き方次第で天国にも地獄にもなるわけです。
紛争地帯が地獄絵図のようになるように、争いを起こしてしまうような心が現象世界を地獄にします。
人は心の中に垣根を作るような考え方の癖を持って生まれてきます。
生まれてすぐ名前を付けられることで、他と自分は違うと錯覚します。
その違うという思いが自我であるわけですが、自我がある故に、両親や兄弟など家族との間に争いの心を作ります。
ですが、一歩外に出ると、隣人や友人家族と自分の家族という垣根に変わります。
もっと大きくなると、東京と大阪、日本と中国のように垣根の幅が広がります。
巨人と阪神のように趣味嗜好の世界でも自他との境を作って争います。
宇宙から侵略者が来て戦うような映画がありますが、その場合には、地球VS宇宙人のような垣根となって争うことになるんですね。
地球から外に出た宇宙飛行士が宇宙から地球を見た時、そんな垣根などは本来無いことに気付くそうです。
もっと大きな視点から見たら、全ては同じであり違いなんてないんです。
地球ですら宇宙の中から見たら天体の一つに過ぎず、全てのものの一部にしか過ぎません。
争いの心が起きた時は必ず視点が狭くなっています。
ちょっと視野を広げるだけで、より大きなものが見えるようになるのですが、自我が強いと、そんなことにも気付かないものなんですね。
天国と地獄というのは、この世に存在しているわけです。
天国の世界に生きるのか地獄の世界に生きるのかは、全て自分の決断一つということなんですね。
霊性世界というのも同じで、現象世界と別に存在するわけではありません。
この現象世界に重なって存在しているのが事実であり、なんら不思議なことでもないわけです。
過去の常識や思い込みというものは強いものなので、受け入れられない人も多いかもしれませんが、全ては目の前に繰り広げられているとも言えるし、そうでないとも言えます。
AかBどちらか一方ということではなく、AもBも同時に存在しているというのが本当のところなんですね。
少し難しくなってしまったかもしれませんが、一言でお伝えすると、自我を薄くしていけば天国で暮らせますよ…ということです。
言葉にするのは簡単なことですが、実際に行うのは難しいことかもしれません。
だけれども、難しいと思ってしまうことですら、過去の常識から縛られた思い込みから抜け出せていないということなんですね。
地獄から抜け出し天国に行くためには、まず自分の枠というものを取り外していく必要があります。
この世にいながらにして天国の世界で暮らすことは誰でも可能なんです。
争うことなく陽気暮らしをしていけるようになりたいものですね(^_-)-☆
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