あなたの背中の翼

「見ているだけなら、バカでもアホでもできる」というのは、湘南の某駅で路上詩人（色紙に筆文字とか書いてる人）にあった言葉。センターに配置して立てていることを考えればお気に入りの言葉だと推測できる。

が、見ていられず余計なお世話やいらんことを連発して「バカ、アホ」と言われ続けた身としては共感できず。しかも、物事の分析癖があるので、「自分で頭がいいと思っているんでしょ！私をバカにして！」なんて怒られた経験も多いので、僕にとっては、バカなのか、頭がいいのかはずいぶんと前からどっちでもことになっている。

それでも、お付き合いをしている人の多くは、自分をバカだと思っていて、たいていは過去に心が張り裂けそうな経験をしている。

「傷つくことで人間は成長する」なんて安っぽい言葉は大嫌いだ。心が張り裂けそうな経験は、死んでしまいたくなるほど苦しい。そんな経験はしないに越したことはない。

ただ、過去の出来事は変えることはできないので、死なないと決めたのなら、これからの人生で幸せをつかむしかない。そのとき、過去の経験が成長の役に立つかもしれない。

挑戦することのない人生は自分に翼があることに気付かず、地上を歩き回るしかない。

飛び立って落っこちた人生は、翼に深い傷を負うことになるが、傷がいえたらもう一度飛び立つことができるかもしれない。

僕に大したことができるわけではないが、100円ショップの絆創膏の役目くらいはできそうだ。一発必中の提案ができるかどうかはわからないが、とりあえず、傷口にペタペタ貼って、傷が治るまで近くにいる。

頭のいい人生を歩む方がいいのか、バカな人生がいいのか。

考えてみたけれどどっちでもいいな、やっぱり（笑）

自分をバカだと思っている人の背には、実は美しい翼があることに気づいてくれればいいと思う。