- 国府谷 明彦
- カウンセリングセンター聴心館 聴心館館長
- 東京都
- 厚生労働省認定 産業カウンセラー
対象:心の病気・カウンセリング
- 斉藤ヒカル
- (潜在意識セラピスト)
- 快眠コーディネイター 力田 正明
- (快眠コーディネイター)
【コラムのつなぎ目】7/18 ここだけの話・・・
カウンセラーとして活動を始めて25年になります。こないだまで20年20年・・・・と言っていたのですが,数えてみたら25年を過ぎていました。ここまでやってくると,うつや不安のある人,性格を変えたいという人,様々な悩みを抱えてくる人,いろんな方がおいでになりますが,おおよそ,これはこのせいだなと言う理由が自然に見えてきます。
主として認知行動療法をメインとするカウンセリングを行なっています。従前は,認知療法と呼ばれていたものです(厳密に言うと,認知療法と認知行動療法はちょっと違いますが・・・・)。うつの場合でいうと,1000人中850人が改善されるという確実なものです。薬の治験のように,効果が研究により実証されており,きっちりとした治療パッケージに規定された方法により改善効果を出します。
ここで,改善という言葉が使われています。治療や治癒とどこが違うの? という質問がたまにあります。ここだけの話ですが,実際には,うつや不安障害は,認知行動療法によってなおるのです。ところが,治せるということができない。投薬や手術などによる治療行為は,医師にのみ許される行為として医師法に規定されています。カウンセラーなどの医師以外のものが,「治療するあるいは治癒できる」と言う表現を使うことは許されないのです。そこで,改善するという表現を使っています。
うつや不安は,認知行動療法によって言葉の力で比較的きれいに改善されます。元気になって,職場や学校・家庭に戻れます。投薬の場合,薬の副作用の分だけ,別の回復が必要になります。とはいっても,うつで脳内物質のバランスが崩れて,頭痛や頭の違和感がある場合には,投薬によってその症状を解消する方が早いですので,投薬治療にも意味はあります。
悩み事,不安なこと,ショックな出来事,ストレスなどで,あれおかしいと言うときには,症状が重くなる前に,認知行動療法を試みると,比較的あっさりと回復していきます。早期発見という意味では,がんや糖尿病と同じですね。実効性のある治療パッケージをきっちりと実施しているところで,認知行動療法を一度試してみて下さい。
【2012.7.18: このコラムは不定期に展開されます】
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