築23年で建て替える住宅

今日のオープンオフィスには、一組のご夫婦。

今、住んでいる賃貸アパート併用のご自宅が住み辛くなってきたので

新しく建て替えたい。

そう思い何社かの住宅メーカー、パワービルダーに企画書を作ってもらった。

賃貸はワンルームなのでどこも似たり寄ったりのプラン。

そのうちの１社が予算内に納まっているのだが、気になる点があるので

アドバイスが欲しいと事務所にいらした。

その中で最初に気になったのが

合計金額に対して値引きが13.000.000円

130万かと思ったらゼロがひとつ多く、1300万もの値引き。

概算建築費を見るともっともらしくさまざまな工事費に金額が計上され

最後に大きく値引いている。

図面は、平面図１枚のみ。

プランは、ワンルームタイプの賃貸＋自宅部分を容積率一杯に入れて

どこも提案している。

近くに大学があるというが、少子化で学生数も少なくなってきている。

しかも、管理のし難いワンルーム。

いまどき、なぜ単身者向けワンルーム賃貸？

さらに住みづらくなった自宅は築23年とおっしゃった。

たった23年で建て替えを検討しなくてはいけない住宅。

本当に23年で建て替える必要があるのか。

リノベーションの可能性は考えられないか。

賃貸事業の収益性を考えると10年以降の空き室率など、検討されているのか。

周囲に建つワンルームと比較して魅力あるプランとなっているか。

さまざなま角度で検討されてもいいのではとアドバイスをさせて戴いた。

相談にこられたご夫婦も仮契約を急がされていたので、

「一度あたまを冷やすいい機会になりました」とおっしゃっていただいた。

いまどき、出精値引きをする見積もり書というのは

作文であることもアドバイスとして付け加えた。

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