不動産業界のセカンドオピニオン - 不動産売買全般 - 専門家プロファイル

楯岡 悟朗
きねや不動産株式会社 営業主任
東京都
不動産コンサルタント
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不動産業界のセカンドオピニオン

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事務所前の水道管工事がうるさくてうるさくて。

いわゆる公共工事なんでしょうが、

果たして工事する必要はあったのかどうか疑問です。

なんだか頻繁に工事してるんですよね。


「要するに税金を使いたかっただけなのでは?」


と、うがった見方をしたくもなります。

例えば多数の専門家が現地を見て、


「工事の必要あり!」


とそのプロセスが透明化されていれば、

納得出来るんですけどね。


それと同じような話で、

医療のセカンドオピニオンってありますよね?

一つの病院、一人のお医者さんに診察してもらうだけではなく、

他の病院でも診てもらって相対的な意見を聞くというあれです。


不謹慎かもしれませんが、

ビジネスでいう合い見積もり(あいみつ)ですね(笑)


どの業界でもそうかもしれませんが、

今や一人の専門家からの意見をうのみにする時代ではありません。

比較・検討して自分にとって最適な依頼先を見つける、

というのが主流です。


さて、お医者さんのセカンドオピニオンじゃないですけど、

不動産業界はどうでしょうか?

セカンドオピニオン、またそれに近いことは行われているでしょうか?


残念ながらそうした概念がないのが不動産業界です。

不動産業界でこうしたセカンドオピニオンが成り立たないのは、

相談を受けた不動産業者が、

他社が行った提案や進め方を批判、否定し排除します。


そして自分のところの提案を呑ませ、

自社の商売につなげようとするからです。

仮に他社の提案が、

そのお客さんにとって最適だったとしても、


「それは良いご提案ですね!」


なんて言う業者は皆無です。

それを認めてしまったら、

お客さんは最初に提案を受けた業者に行ってしまう可能性が高いですからね。


自社の利益だけを追求した結果、

不動産業者にとって都合の良い提案でしかなく、

お客さんにとっては最適な回答でない場合が多いです。


自分の会社がもうけることしか考えないから、

同業他社が


「敵」


になってしまうんです。


「当社ではこういうご提案を行います。

参考までに他社さんの提案内容も踏まえてご検討して下さい」


といったように、

不動産業界もそろそろお客さんを取り合うのではなくて、

協力し合ってお客さんの問題を解決出来るようにならないものでしょうか?


問題を解決したいと願うお客さんと、

正直に向き合うことが、

不動産業界やそれに従事する人達には求められていると思いますし、

それが本来不動産業者に求められている責務であり、

ルールでありモラルだと思います。


ただ、不動産業者も営利企業です。

こうした考えは完全に理想論なのかもしれません。

国がトップダウンで、

現行の報酬体制を替えるぐらいのことをしない限り、

不動産業界全体がガラッと変わるようなことはないかもしれません。


だけど本当にお客さんの為を思って、

営業している立派な不動産業者もあります。

そうした会社がなぜそうしているかというと、

正直にお客さんと向き合って接することが、

例えその時は仕事にならなかったとしても、

将来的に必ずビジネスに繋がると分かっているからです。


不動産のことで悩みやご相談したいと思っているお客さんは、

そうしたスタンスをもって営業している不動産業者を見つけることが、

何より大切だと思います。

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