- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
地域広報というものはご存知でしょうか?
文字通り、地域の方との信頼関係の構築を意味するものですが、余り都心部に事務所がある企業にとっては余り馴染みのない言葉だろうと思います。また余り必要のない事なのかもしれません。
しかし地方に工場や研究所などの施設がある場合には無視できない活動と言えます。
一般的に工場などは、色々な意味での安全性や機密保持などという観点から塀に囲まれており、外からは中が見えない様になっています。
その状況で一切外部とコミュニケーションをとらなければ、その工場は地域の中でブラックボックス的な存在となります。人は何をやっているのか解らないとごく自然に不信感を抱くものです。そのため、事故などを起こすと一気に集中砲火を受けるのは当然ですが、例えば景気が上向いて搬入搬出のトラックの数が増えただけで、”騒音”や”排気ガス”、”渋滞”などについてもストレスに感じ始め、それが苦情や通報という行為となり、工場の運営に支障をきたす場合が出てきます。
しかし日頃から地域に開かれた施設であればどうでしょうか?
例えば工場の操業停止の日に一般開放し、機会があれば工場に入れるようなものであれば不信感などは減るでしょう。また工場見学会などを行えば、少なくとも”何をやっているのか”ということは理解されるでしょうし、その中で”安全性”などに理解を得られれば不信感も軽減されます。”環境配慮”などの取り組みなども理解を得られれば更に安心を得られるかと思います。高い技術力を見せる、自分の生活に身近なものを作っていると感じられると、子供たちも将来はここで働きたいという気持ちも芽生える可能性もあります。
昔は家族や地域住民を対象にした工場際なども盛んに行われていました。参加型の催しの他に、タレントを呼んでのイベントなど定期的に行ってました。これによりブラックボックスだった施設が、一気に身近な存在になります。また毎年楽しみにしている人達も出てくるでしょう。
その様な関係性を構築できると例えトラックの台数が増えてもある程度であれば、ストレスに感じることもなく、”景気が上向いたか?”などという感覚に変わってくるでしょう。また多少の問題が起こったとしても”何やってんだ!”位で済むかも知れません。少なくともブラックボックス時代とは雲泥の差であることは言うまでもないでしょう。
しかし大事なのは継続することとも言え、無理なく続けられる地域の方々とのコミュニケーション手法を考えてみては如何でしょうか?
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