
- 若林 正昭
- 若林司法書士事務所 所長 認定司法書士
- 司法書士
対象:借金・債務整理
昔、中国は「杞」 の国に「天が落ち地が崩れて身の置き所がなくなるかもしれない」と心配して夜も眠ることができなかった人がいたことから、 無用の心配をするひとの事を杞人の憂い、すなわち杞憂と言うようになりました。昔の中国人は道理が分かって居ました。未来は未(いまだ)に来(き)たらずと書きますし、過去は過(すで)に去(およ)ばずと書きます。未来や過去をうんぬんしてもしょうがありません。
西洋でも、「神よ、我に変えられるものを変える勇気と、変えられないものに固執しない成熟と、変えられるものと変えられないものを区別する知恵を与えたまえ」といって賢い生き方を教えています。
破産を検討している人には、杞憂が多いものです。まるで、天が落ちてくるのではないかと悩む方もいらっしゃいます。図らずも命を絶とうとする人がいることから杞憂といえども侮れません。
心配で心配で堪えられない、夜も寝られないと言う人は、「実際にその心配事が起こって見てから悩む」という決意を持ってみてはいかがでしょうか?悩みとは天が落ちると思っていたが、実際は天井にひびが入ったという程度の事が多いものです。天井のひび程度で人生をおしまいにするほどもったいないことはありません。
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