経産省主催シンポジウム「イノベーション・起業の新たな展開」 - 事業計画 - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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経産省主催シンポジウム「イノベーション・起業の新たな展開」

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雑感 業務その他

先日行われた経産省主催のシンポジウム

「イノベーション・起業の新たな展開」に参加してきました。

アメリカ国務省、スタンフォード大学、東京大学産学連携本部、JETRO、

日本ベンチャー学会も実行委員に名を連ねたこのシンポジウムで、

素晴らしい示唆に富んだ議論を体験できました。

 

アメリカのラルタ・インスティテュートのシャクラCEOは、

「コンセプトはあるけれども市場化することが困難」だからこそ

「起業の初期には公的資金が必要」であること、

ベンチャーキャピタリスト(VC)の役割は「ガイド」ではなく「メンター」であるべきこと、

との重要な示唆を提示して頂きました。

その後のパネルディスカッションでもVCの役割についての議論がありましたが、

日本では、VCは自分の強みをわかっておらず、

起業家もVCはお金を出してもらえばよく、何を得意にしているところなのかを理解して

使い分けていない現状がある、という話がありました。

私としても耳の痛い話でしたが、起業を支援する機運が高まっている今こそ、

多くの起業家が弱点としがちな総務・財務・経理等のバックヤードで

我々が支援できることが多いことを改めて感じました。

 

また、起業は「アート」から「サイエンス」になった、との示唆からは、

エンジニアが持つ技術を市場化・商品化するためのつなぎ役としての

マーケッターやプロデューサーの育成が急務であることもわかりました。

 

このような点では、わが事務所の本拠地、荒川区が推進するMACCプロジェクトとも

共通するものであることに気づきました。

MACCの場合にはVCとして資金供与することはありませんが、大学等との連携も含めて、

荒川区内の中小企業者の有する技術を商品化するため、経営課題の洗い出し、

アイデア創出を行い、商品化に向けて技術問題を解決するとともにデザイン・知財戦略を

ともに検討し、販路開拓に至るまで、官民学が連携して推進しているプロジェクトです。

私はまだまだ関わりを持ち始めたばかりですが、

わが事務所でも若干ですが手がけてきたことですので、

クライアント企業様の生き残りと成長のために、ますます重要性が高まっていくことでしょう。

 

お客様が成長していく姿が我々の喜びです。

お互い頑張っていきましょう。

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