- 鈴木 健一郎
- ECLITH | エクリス 代表 経営責任者
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
2-1 フェイスブック利用者数
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2012年1月時点において、世界で8億人以上の方が登録し、日本でも600万人以上の方が登録しているフェイスブック。
600万人という数字は日本総人口のわずか4.6%です。(ちなみに米国は総人口の約50.0%が利用)
ではこの数字が何を意味しているのか?見ていきます。
まず考察していくうえで重要なポイントは、フェイスブック含むソーシャルメディアがITということです。データ的に見ても、ITの利用者数は断然若い方よりで、高齢者の利用者数はかなり低いです。
要は、単純に総人口登録率で見るのでなく、仮説を立てる必要があります。
仮説:高齢者はフェイスブックを利用しない。
この仮説をもとに、有効となる母集団は以下の通りです。
「日本:1億3000万人 → 9750万人(高齢者率25%)」
「米国:3億0000万人 → 2億6100万人(高齢者率13%)
よって普及率は「日本:4.6% → 6.2%」「米国:50.0% → 57.0%」となります。
赤ちゃんや小さい子供たちもITとは程遠いですが、将来の見込みユーザーとして考えるため母集団に含めます。続いて、利用者数についてです。
登録者数と利用者数は別個で考える必要があります。この2つをイコールと考える方もいるかもしれませんが、フェイスブックページはフェイスブックに登録していなくとも見れます。そして見た場合は利用したと同意になります。
簡単に定義すると、「登録見込者数 = 利用者数 - 登録者数」と思って下さい。
では、実際に利用者数がどの程度いるのか、ちょっと古いデータですが見ていきます。
図:2010年9月~2011年8月までの利用者数推移( 提供:ニールセン 作成:エクリス )
フェイスブック:1082万人(登録者数:460万人)、ツイッター:1496万人、ミクシィ:1491万人(登録者数:1500万人)と言った形です。
3月から4月にかけては震災の影響で減少傾向も、その前後の伸び率が凄まじいですね。ちなみにミクシィもミクシィページの登場で今後もう少し利用者数は伸びると予想されます。
さて、如何でしょう?
ここまで登録者数と利用者数を見てきましたが、フェイスブックの登録者数と利用者数の差が、2倍以上あるということにお気づきかと思います。
これは登録見込者数が非常に多いということと、フェイスブックに関心のある人が非常に多いということが考えられます。
逆にミクシィは登録者数と利用者数がほぼイコール。登録している人に比べ利用者数が若干少ないことも見て取れます。
これは、登録者数が飽和状態にあることを意味し、言い換えると将来性が低いと言わざるを得ません。
それはまた、ミクシィのサービスやコンテンツに限界が来ているということでもあります。
まとめると、フェイスブックの優位性は
1.コンテンツが豊富
2.スマートフォンとの互換性が非常に高い
3.将来性豊か
の大きく3つが挙げられます。
以上より、かなりポジティブな予想にはなりますが、登録率4.7%から米国並みの57.0%になったとすると、
日本での登録者数は5557万人まで膨れ上がり、
利用者数増加率から達成までの期間は線形関数的観測で51ヶ月(2015年12月に達成)となり、
指数関数的観測の場合はもっと早い達成になるでしょう。
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