- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(3)-2
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恋愛セラピストあづまです。
「夫の浮気を今も許せない!というあなたに(3)-1」の続きです。
恋愛セラピーでは、ゆるしのワークの概念と手順に解説したように、「ゆるしのワーク」を行って、責める心を取り除いていきます。実は、自分を責める心は、過去の出来事や家族関係に関連して作り上げてしまったもので、もう必要ないことが多いのです。
確かに、ワークをやると解決は早いのですが、そこまでやらなくても、日頃の生活の中で、責める言葉を使わないようにするだけでも、じわじわと効果は出てきます。
責め言葉を使う代わりに、機械的に全部「いっぱいいっぱい」に置き換えてみましょう。
上記の、みっつの責め言葉をもし使ってしまったら・・・これは、他人に向けて口に出して言った言葉でも、自分に向けて独り言で言った言葉でも、心の中でつぶやいた言葉でも同じです・・・たとえばこんな風に言い直します。
「あ~あ、今日も家事がちゃんとできなかった。私ダメ主婦だな~」
↓(あ、いけないいけない。今のナシナシ!)
「今日も家事がちゃんとできなかった。私【いっぱいいっぱいな】主婦だな~」
「旦那にキレちゃった。ひどいこと言ったな~。アタシ嫌な女だよね~」
↓(あ、いけないいけない。今のナシナシ!)
「旦那にキレちゃった。【いっぱいいっぱいな】こと言ったな~。アタシ【いっぱいいっぱいな】女だよね~」
不思議なことに、あらゆる責め言葉のところに「いっぱいいっぱい」はぴったりはまります。3週間ぐらい続けていると、責める発想でものを見るのではなく「いっぱいいっぱい」つまり、人間には限界もあるんだという、ゆるす発想でものを見る習慣ができていきます。
こうして、自分を責めないようになっていくと、逆説的ですが、自分の責任も引き受けられるようになっていくのです。
例えて言えば、こんな感じでしょうか。
浮気で壊れかけた夫婦の修復作業を、背負う荷物に例えたとします。淡々と修復のための行動を行っていく責任が10kg分の荷物だったとすると、自分を責める心は50kg~100kg分ぐらいになっているんですね。
この状態で「あなたにも責任がある」と言われても、背負いきれません。背負いきれない重荷の正体はほとんどが「自分を責める心」「自分を責める心を背負いきれないから出てきている怒りの感情」などの、未整理の感情です。これは、とても重いものです。
この状態では背負いきれませんから、自分で解決しきれないものは、怒りに転化して、相手のせいにしたくなるのです。そして、相手のせいにしている限り解決しないという無限ループにはまっていきます。(それは、望んでいる結果ではありませんよね?)
だからまず、自分をゆるして、感情を軽くしてから、「現実問題に対処する責任」だけを背負えばよいのです。
こうして手順だけを読んでも解決しない、という場合には、ぜひ恋愛セラピーをご利用下さいね。
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