- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
許せない気持ちの中には、許さなくていい部分もある。1
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恋愛セラピストのあづまです。
夫の浮気が発覚。
なんと10年もの間、その相手と不貞行為をしていた。
夫はばれたのでしぶしぶ別れた。
もう別れたからいいじゃないかと言っている。
しかし、何か釈然としないし、許せない気持ちがあって、もやもやしている。
まあ典型的には、こういうケースがあるわけですが、
こういうとき、私は、次の話をすることが多いです。
「ゆるす」には三種類の意味があるんですよ、と。
ひとつめの「ゆるす」は、行動に関すること。
相手をいつまでもぐちぐち責めたりしない、ということ。
法律家や合理的な思考の持ち主の「ゆるす」はこの意味です。
ふたつめの「ゆるす」は、感情に関すること。
「ゆるすことにした」と決めて、責めない、という行動は選んだけれど、
心の中ではネガティブな感情が渦巻いている。
これでは、本当の意味で、解決していません。解消していません。
本人も楽にはなりませんし、怒りの感情が周りに移る(逆転移)など、悪影響が広がります。
ですから、ネガティブな感情を、自分の責任で、整理すること。
これが、ふたつめの「ゆるす」です。
心理学の専門家が言う「ゆるす」は大抵この意味です。
そして、大事なのが、みっつめの「ゆるす」。
一度「ゆるして」しまったら、今後また再発したとして、ずるずると容認するようなことにならないか...これは、とても重要な問いです。
実は、みっつめの「ゆるす」は正義感、倫理観に関することです。
やはり、問題行動は、自分の心のあり方として言うなら、ゆるさなくていい、いや、もっとはっきり言えば、ゆるすべきでない、のだと思います。
「許せない気持ちの中には、許さなくていい部分もある。2」に続きます。
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