- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
許せない気持ちの中には、許さなくていい部分もある。3
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恋愛セラピストのあづまです。
「許せない気持ちの中には、許さなくていい部分もある。2」の続きです。
たとえば、一度そう言ったら、絶対に守らなければなりません。
そうでないと、「ああこの人の言葉は、軽いんだ」と思われてしまいます。
言葉に覚悟がこもっていない人は、相手に「説得したり、ごねたりすれば何とかなるんじゃないか」と思われてしまいます。
一度言ったからには、絶対にその言葉を守る「覚悟」が問われます。
もちろん、別れますという言葉を言うのは覚悟がいるからと言って、「言わない」という選択をするのも結局、相手を動かす力のない態度です。
私も本気で修復に向かう努力をします。
しかし、あなたが本気になってくれないのであれば、
夫婦を続けていくことは出来ません。
そのときは、すべき手続きを踏んで、離婚します。
こういう、【感情的ではない】、【覚悟の決まった】、【本気の姿勢】で相手と対峙できるかどうか、それが、三番目の「ゆるす」に関しての、「ゆるさない」という姿勢なのだと思います。
但し、再度、念を押しておきますが、
「ゆるさない」のはあくまで三番目の「ゆるす」に関してのみであって、
相手に行動面の改善を求めたり、夫婦で一緒にメンタルな課題の解決に取り組んだりすることは、もちろんOKですが、
自分の感情が解消しないからといって、いつまでもグチグチ言ったり、(一番目のゆるすができていない状態)
自分の感情を自分の責任で解消する努力をしないで、自分の気が晴れるまで、全部相手に償ってもらおうとしたり(何度も何度も謝らせるとか...たぶ ん解決しないですその方法じゃ)、不機嫌な状態を続けたり...まあこれは、言い換えると、感情的に相手に依存している状態であって、二番目のゆるすがで きていない状態です、
こんな風に、本来全く違う三つの概念を、「ゆるすか、ゆるさないか」みたいな、粗くて浅い考えで、ごちゃっ、と一緒くたにして、
本来ゆるすべきものまでゆるさなかったり、
本来許すまじきものまでゆるしてしまったり、
ということになると、解決が一気に遠のいてしまうのです。
この機会に、「ゆるす」ということに関して、一度よく考えてみて頂きたいと思います。
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