- 松永 文夫
- FPコンサルティングオフィス 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
今回はリスクを軽減する方法についてご説明します。
資産運用における最も基礎的なリスクの軽減方法は「分散して投資する」ことです。
それが現代ポートフォリオ理論の基本的なメッセージです。
具体的には大別すると銘柄分散、資産分散(地域分散を含む)、時間分散の3つが挙げられます。
今回はその内、銘柄分散と資産分散についてお話します。
まず銘柄分散とは、例えば国内株式であればトヨタやホンダといった銘柄ベースの分散をいいます。投資対象が一つの銘柄だけですと、その銘柄固有の事情に左右されるリスクを負うことになりますから、そうしたリスクを軽減するために複数の銘柄に分散して投資しましょうということです。
そして資産分散とは、国内株式や国内債券、外国株式、外国債券等の資産クラスの分散を図ることを言います。こうした値動きの異なる資産に分散投資すれば、各々の値動きのブレが相殺されて全体のリスクが軽減されることになるからです。
「卵を一つの籠に入れておくと落としたときに全て割れてしまうが、複数の籠に分散しておけば・・・・」という説明を聞いたことがないでしょうか。
資産運用も同じで、さまざまなリスク・リターン特性のある金融商品を組み合わせる(分散投資する)ことによって、できるだけリスクを軽減して、かつ効率的に運用することができるのです。
また、この値動きの異なる複数の資産をバランスよく組み合わせて効率的な運用を行うことをポートフォリオ運用といいます。
但し、ただ闇雲に分散すれば良いというものではありません。
資産間の相関(値動きの関係)を考慮して分散投資を行うことが肝要です。
この考慮すべき資産間の相関については、次回詳しくご説明します。
FPコンサルティングオフィス 代表 松永 文夫
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