不動産の決済時(引き渡し時)には、
固定資産税を引き渡し日で日割計算をして精算をします。
物件がマンションだと、
併せて管理費と修繕積立金の精算も行います。
管理会社が発行している、
「所有者変更届」
という書類があり、
旧所有者と新所有者の署名・押印の上、
この書類を提出することによって、
管理会社は所有者が変わったということを初めて認識します。
所有権が移れば、
全てが変わると言う訳ではないのです。
何事も手続きが必要なんですね。
万が一、所有者変更届を管理会社に提出していないと、
所有者が変わっているのに、
旧所有者から管理費などが引き落とされてしまう事態が発生します。
また、変更届を提出する時期によって、
手続き上間に合わず、
旧所有者から引き落とされてしまうこともあります。
その場合は予めその分も含めて精算するんですけどね。
当然、売主・買主が揃う決済日に、
変更届に署名・押印してもらうことが手間もないので、
当然の流れです。
新人営業マンには良くありがちですが、
この処理がスポッと抜け落ちていることが良くあります。
指導する先輩も、自分の仕事じゃないので、
あまり積極的に関わらないですかね。
お金の流れは決済日に全て終わっているので、
決済後、売主・買主の同意を取って、
管理費などの精算を行うのは非常に面倒です。
場合によってはクレームになったりするので、
気をつけましょうね。
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