- 漆原 智
- 株式会社アーバンプロジェクト 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:新築工事・施工
盆休みで、山の中で魚釣りをしてきました。
仕事をひととき忘れて、オフを楽しみました。
たまには、時計も携帯電話も持たない日も、気分転換には最高ですね。
先日、地震セミナーを受講したあと、頭にもやもやするものを感じていました。
それは、耐震補強の評点をどこまで上げるかという問題です。
行政の指針では、1.0以上を目標に!と言われています。
ですが、これは最低の目標ラインなのですね。
独立行政法人 防災科学技術研究センター 兵庫耐震工学研究センターによる
2007年2月後半 の実大木造住宅の倒壊実験
http://www.bosai.go.jp/hyogo/research/movie/movie.html#pagetop
をご覧いただければ、地震の怖さを実感頂けると思います。
1回目の揺れで傷んだ家は、2回目の揺れで、いとも簡単に倒壊してしまいます。
倒壊していない家は、評点1.5目標の家と聞いております。
東日本大震災でも、想定を上回る被害で、多くの皆さまがご苦労をなされております。
これほどの地震と津波は、想定外でしたでは、皆さまもやるせないと思います。
しかし、実際にお客様とお話しさせていただくと、どうしても改修コストの費用のことも気になってしまいます。
本当は、ここまでお勧めしたいのだけど、コストが頭をよぎり、評点1.0でも良いかなと思ってしまう場面がございます。
ですが、技術者として被害状況はある程度想定できます。
これで良いのか!
それを、一般の方に十分ご説明行い、ご理解を得られないとすれば、
自分の怠慢なのかなと、自然のなかで過ごしたあとに思いました。
本当に大切なことは。
コストのバランスも大切です!コストも抑えて、最大限の補強効果を考える。
それには、何度もシュミレーションすることが大切ですね。
人を優先に考えたいと思いました。
あなたは、どちらを優先されますか。
このコラムに類似したコラム
耐震と緑化を組み合わせた提案 阿部 哲治 - 建築家(2012/07/11 15:06)
「住宅医のインスペクション」 清水 康弘 - 工務店(2012/06/08 13:44)
「嫌な予測?」 清水 康弘 - 工務店(2012/04/03 14:28)
予報・予知・予測? 杉浦 繁 - 建築家(2012/01/25 21:48)
木造住宅の耐震診断とは? 浜田 肇一 - 工務店(2011/06/18 22:34)