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対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
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今月の住宅ローン金利は、今年に入って最も低い水準と
なっていますが、どうも、来月も引き続き、この状況が続きそうです。
昨夏は、QE1の終了の影響等もあって、長期固定住宅ローンの
指標となる”新発10年物国債利回り”が急激に低下していました。
(国債利回りの低下=国債価格は上昇)
これにより、フラット35を含む、期間10年超の住宅ローン金利は、
約6~7年振りの低金利になったのです。
昨年の夏といえば、リーマンショックで落ちこんだ09年からの回復が
顕著になり、住宅建材の値上がりや、中古マンション市場に価格上昇の
波が押し寄せていた時期です。
その上、住宅ローンが稀にみる低金利状態になったことで、少なくとも
神奈川県内における住宅市場は、例年に比べ市場は好調でした。
どうも、今年の夏も、同じような流れにあります。
アメリカは6月末でQE2を打ち切りましたが、どうも本国では
日本同様の”ねじれ国会”状態に陥っていることもあり、オバマ政権が
思うように動かず、若干の異常事態に陥ってる感があります。
そんな中、景気も、思うように回復できない状態が続いています。
結果、先週には、金価格が市場初めて1,600ドル
(1トロイオンス)を超える事態になりました。投資家たちは、
安全資産に資金をまわし続け、その結果、日本円、日本国債に
お金がジャボジャボ入ってきていて、円高が続き、また、
日本の国債利回りが低下しているのです。
さて、本日の新発10年物国債利回りは、1.10%ということで、
先月に比べ、0・03%~0・05%程度低い水準で推移しています。
住宅ローンは、変動金利は政策金利の影響を受けることになりますが、
10年超の固定金利ローンは、新発10年物国債利回りによって、
決まることになります。
※住宅ローンの決まり方のルールは、こちらをご参照ください。
過去ログ → 「住宅ローン金利の決まり方」
先日の路線価の発表データでも分かるように、
首都圏の地価水準は、ほぼ「底」でしょう。
ということは、金利面も物件価格の面でも、昨年の夏に引き続き、
今年の夏も住宅購入の”暑い”チャンスとなりそうですね
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