- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:人材育成
これからの管理職に求められるもの(その1)とは
◆「日常に違和感を感じる」でした。
ではこれからの管理職に求められるもの(その2)は何か?
それは、
◆「普段の目線を捨てる」です。
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私たちの仕事は分業で成り立っている。
「わたし製造する人、あなた販売する人」ってやつだ。
ものを上手に作るためには技能が必要だし、それを上手く売るためにも相応のスキルが求められる。
だから役割分担し、それぞれの分野で専門特化させているのだ。
このように分業は私たちが仕事をしていく上で欠かせないものだが、大きな欠点がある。
「自分の景色しか見えなくなる」というやつだ。
製造する人が見る景色は「製造という世界」のそれになり、営業する人が見る景色は「営業という世界」のそれになる。
そして両者の連携が難しくなるから、バリューチェーンなどという考えが重宝がられる。
製造する人が営業する人の景色を知るためにはどうすればいいか?
簡単である。営業の現場へ行き、営業の景色を見ればいいのだ。
ところでバリューチェーンは機能の連鎖だから分かりやすいが、分業は何もそれだけでない。
私たちは仕事の中にある人間系の部分でも分業している。
社長は社長としての仕事を受け持ち、課長は課長としての仕事を受け持ち、平社員は平社員としての仕事を受け持つ。
こちらでも「自分の景色しか見えなくなる」という欠点は存在する。
社長が見ている景色はあくまでも「社長としてのそれ」であり、平社員が見ている景色は「平社員としてのそれ」なのだ。
社長が「社長でない人の景色」を知ろうとしたらどうすればいいか?
簡単である。平社員の現場へ行き、平社員の景色を知ればいい。
「社長が便所掃除する」というのはそういうことを言っているのだ。
(出典)http://profile.ne.jp/pf/pensee-tsutomu-nakazawa/c/c-44710/
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これからの管理職に求められるものの2つ目は、
◆「普段の目線を捨てる」すなわち「相手の景色でものごとを見て/考えて/動いてみる」です。
組織の中でよくあること、例えば、
1.「動いてくれない」と文句を言う前に・・・
2.「なんであんな馬鹿なことをしているんだ」と文句を言う前に・・・
3.「理解に苦しむ」と文句を言う前に・・・
まずは普段の目線を捨て、相手の景色を見てみて下さい。
あなたに「都合や事情」があるように、相手にも「都合や事情」があるのです。
(中沢努「<深く考える>序開き」から抜粋)
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