- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:人材育成
管理職に求められるものとして「マネジメント力」は大切です。
でも、これからの管理職はそれだけでは落第します。
では、これからの管理職に求められるものとは何か?
それは・・・
◆「日常に違和感を感じる」です。
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変な話しだが、こんな経験はないだろうか?
『はじめて会った時は「醜男」「不美人」にしか見えなかったのに、いつの間にか「まあ普通」とか「案外可愛い」と思うようになっていた。(気がつくとそう感じている自分がいた)』
慣れというのは恐ろしい。
「うーん、ちょっと…」と思うようなことであっても、私たちは「それ」に慣れてしまうと「中和」され「違和感を感じなく」なり、最後には「それに馴染んで」しまうことがある。(もちろん例外もあろうが…)
この慣れが「美しい/美しくない」とか「美味い/不味い」という範疇で起こっているぶんにはまあ問題ないのであるが(大いに問題ありという人もあろうが…)、そうとは言えない場合もある。
例えば「利益至上主義の会社」に勤め続ける場合である。
はじめは心のどこかで「世の中、金がすべてではない」と思っていたとしても、だんだんそれが薄れていく。
そういう会社で出世しようものなら「世の中金がすべてではない、と思っていたが、やはり金だ」と思うようになる。
人は出世した自分を否定しないし、またそこに至るまでの自身の歴史も否定しないからだ。
こういう会社にいると、いつの間にか「利益至上主義」に馴染んでしまう(だろう)。
他にもある。
「人をこき使う会社」に勤め続けた場合だ。
自分がこき使われた時は不快でも、それに耐え、やがて部下ができたりすると、自分もかつての上司と同じようなことをしていたりする。
うちの職場ではこれが普通だと思うようになっていたり、そこまでいかなくても、そうしないと仕事がまわらなくなるからそうするのである。
少々極端な例だったが、他人事と一笑に付してはいられない。
あなたは、あなたの周りにある様々なものに「慣れて」しまっていないだろうか?
本当は「好ましくなく、改めたほうがいい」のに、いつの間にかそれが見えなくなってはいないだろうか?
(出典)http://profile.ne.jp/pf/pensee-tsutomu-nakazawa/c/c-44660/
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これからの管理職に求められるものの1つ目は、
◆「慣れない」すなわち「日常に違和感を感じる」です。
管理職として活躍しているということは、これまでのあなたの力が認めれらた結果です。
でもそれは同時に、「あなた」が「環境」に「上手く順応した」結果でもあります。
★「順応」に「慣れ」は付随します。
★「慣れる」とあなたの「違和感を感じるセンサー」は「鈍り」ます。
あなたは大丈夫ですか?
(中沢努「<深く考える>序開き」から抜粋)
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