住宅ローン金利と我々のリスク・プレミアム (2) - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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住宅ローン金利と我々のリスク・プレミアム (2)

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  1. マネー
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資産運用の原則 借入金とリスクプレミアム
同じロジックで我々借り手のリスク・プレミアムと期待収益率を試算します。

我々住宅ローンの借り手から考えると、借入金を返すということはリスクがありません。投資の考え方では無リスク資産といいます。この無リスクで運用できる利子率は=借入金利です。従って、借入金を返済することは3%の運用と同等の意味を持ちます。しかし返済が滞ると割り増しの利子を払わなければなりません。

借り手である我々が、住宅ローンの繰上げ返済をせずに、手元の余剰資金で投資・運用した場合、我々はどれだけリスク・プレミアムを乗せたら良いのでしょうか。一つは科してと同じく、1.372%を乗せてみましょう。
3.002%+1.372%=4.372%が期待収益率になります。

でも、国債で運用すると1.630%です。リスク・プレミアムは少なすぎますね。
通常株式市場でのリスク・プレミアムは5%といわれています。あれだけリスクが大きいのですから、リスク・プレミアムが高いのも当然です。現在の国債の金利に加えると6.630%になります。