- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
住宅ローンの返済と、資産運用の損得を測る測定器があります。それはリスク・プレミアムといいます。
まず、確認です。住宅ローンには金利が付いています。これは貸し手(銀行)側から観ると、借り手である我々に向けた返済が滞る=信用リスクを取った、資産の運用といえます。住宅ローンの代表で有るフラット35の金利平均は07.09.01現在3.002%ですから、銀行だけでなく住宅支援機構等を含めた貸し手全員が得る期待収益率は約3.0%になります。
一方、我々に貸さずにそのお金で日本国債を買いますと無リスクでリスクで金利が得られます。その金利は指標とされる10年国債は07.09.05現在1.630%です。
従いまして3.002%−1.630%=1.372%が貸し手のリスク・プレミアムです。
言い換えると我々に貸すリスクに見合う分としてこれだけ貰いますということです。このリスクでは、返済が滞った場合に、我々の住宅を差し押さえ、そして競売に掛けて回収する金額もや、今迄のデフォルト率(日本は極めて低いです)等々十分な回収方法と予測値を持った上での上乗せとなります。