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対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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今月9日に国交省から発表された
「民間住宅ローンの実態に関する調査の結果」の内容は、
とても興味深いものでした。
これは、1,450もの民間金融機関に調査を行なったもので、
内容は、個人向け住宅ローンの新規貸し出しに関し、利用者が
どの金利を選んでいるかを細かくまとめたものとなっています。
調査対象は09年中の住宅ローンということですので、
昨年に比べ、まだまだ超長期固定ローン(フラット35等)の金利が
3%超の水準で推移していたころの実態になります。
調査結果は以下の通り。
※09年度・住宅ローン利用で選ばれた金利
第1位・・・変動金利 50.4%
第2位・・・10年固定 27.1%
第3位・・・3年固定 6.7%
ちなみに、第4位以下は2~3%程度でほぼ横並び状態。
でも一番ビックリしたのは、全期間固定金利型を選んだ人が、
なんとたったの2.4%だったこと。
結果は概ねこんな感じでした。
全期間固定金利型を選んだ人がとても少ない事に一瞬驚きましたが、
よく考えてみれば、09年中の35年固定金利商品は、金利が低い月でも
2.8%程度で、フラット35は4%くらいで推移している時期もありました。
それに、現在のようなフラット35S金利引き下げ措置も無かったので、
このように変動金利のシェアが圧倒的だったのでしょう。
ちなみに、10年度の結果が発表されるのは来年ということでしょうが、
おそらく09年度とは全く結果が異なってくるでしょうね。
最近の傾向としては、全期間固定金利型商品の金利がしばらくの間
とても低くなっているので、変動金利か全期間固定かの
2極化となっていることでしょう。
次回は、銀行が住宅ローンの審査を行なう場合に重要視している
審査項目のベスト10(国交省調査に基づく)をお伝えします。
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