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中村 英俊
株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
東京都
広報コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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リリース配布。でもその前に

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■それだけで記事が書けるか(2-1)


 

ニュースリリースの配布は広報活動の基本であり、もっとも重要なことのひとつであることは共通の認識でしょう。漸くネタが見つかり、想いを込めてニュースリリースを仕上げられている事と思います。


 

しかしリリースは熱い想いを表現するのではなく、あくまでも起こった事実、決定した事実を淡々と書くモノ。余り熱過ぎると“宣伝の片棒を担がされる”という記者の最も嫌う印象を与えかねないので注意が必要です。


 

そして何よりも大事なのが、まず「リリースだけで十分記事が書けるかどうか」と「取材などで記事が拡げられるか」という視点が重要となります。そのためには、記事を書く上で必要な要素が含まれている必要があります。


 

話にはよく「起承転結」が大事と言います。その必要な要素はリリースも同様ですが、順番は「結起承転」となります。見出しと冒頭で如何にニュース性を伝え、事実を伝えるかが大事であることは言うまでもありません。


 

しかし意外と「承転」が抜けていることが多いのが事実です。極論で言えば「結起」で記事は書けますが、そのニュース性を確かなモノにする、記事の幅を拡げるには「承転」が必要となります。つまり背景と今後の展開。


 

背景で如何に社会的にも価値があるか、そして今後の展開をも感じさせられるかが大事と言えます。一度自身の思う理想的な記事を事前に書いてみて、リリースの検証をしてみてはいかがでしょうか。



 

■配布先には理由が必要(2-2)


 

そしてリリースの内容と同等に重要なのが、メディアリスト、配布先と言えるでしょう。皆さんは毎回リリースの切り口、ニュース性を吟味した上でメディアリストの見直しを行っていますか?


 

大手企業にもなると毎回300や500、或いはそれ以上の件数を配布しているところもあります。正直多ければ良い訳ではありません。皆さん、記者の机の上を見たことがありますか?ほんと雪崩寸前の資料の山です。


 

とは言え、リリースを出したからと言ってその山の中に入れてもらえる訳ではありません。山の一部になるにも取捨選択されている訳です。選ばれた案件だけが山の中に入れ、残りはゴミ箱に直行する訳です。


 

つまりゴミ箱に直行するリリースを送り続けても、記者にとってはマイナスイメージしか持たれないということです。結果的に書かれないことは致し方ないですが、せめて山の中に入れる様にする努力は必要でしょう。


 

その為には、その案件について直ぐにでも、或いは将来的に報道される可能性があるメディアだけに配布するのが適切と言えます。単に数打ちゃ当たるではなく、各々に送る理由が必要だと思います。


 

「今まで送っていたから送る」という観点ではなく、今書けるか、将来的にも書けるか、などという観点から毎回案件毎にメディアリストを見直していくことが必要です。数で言うなら掲載率を意識しましょう。



 

【ポイント】

1.リリースは「起承転結」が必要
2.「背景」と「展開」の内容を十分に吟味せよ
3.リリース配信先には理由が必要

ご参考:広報力向上ブログ

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