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失敗した時の勇気づけは 子どもばかりでなく 友人、同僚に対してもとても大切です。
子どもを責めないで「自立心と責任感」を育てるような対応をすることを 念頭に置きます。
例えば 1才半位の幼児が コップのミルクやジュースをこぼしたとします。私達親が 言いがちな言葉、とりがちな行動は何でしょうか?
「また!」「全く!」「あ~ぁ!」
などなど・・・・色々あることと思います。
私もそうでした。そして、この子には まだ後始末する能力はないから、と後片付けをしていたものです。
勇気づけの対応は
「自分で ふける?」
です。そして 仮に完全にきれいになっていなくても 勇気づけの言葉をかけます。
私が この失敗した時の勇気づけで思い出に残っている 二男とのエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
一つ目は 二男がポテトサラダを作っていて 手を滑らせ、パイレックスのボールを割ってしまった時。
二つ目は 私立中学の受験に落ちた時です。中学受験に落ちたことは 「人生の初めての試練」・・・・・を始め、様々な肯定的な言葉を探したことを覚えています。彼が言った言葉は
「ありがとう、僕、もう人生終わりのような気がした。」
でした。
「失敗した時にそう言ってもらえると ほっとする。」
と言ったのは やはり彼が夜食のチャーハンを作っていた時です。
勢いよく電気釜のご飯をフライパンに入れようとして 半分位が床に落ちてしまいました。がっかりする息子に対して ひねり出した言葉が次のものです。
「お母さん、お腹空いていないし、俊の分には十分な量があるから、大丈夫!気にしなくていいよ!本当にお腹空いていないから。」
息子の ほっとする、という言葉を聞き、失敗した時は 誰よりも本人が自分を責めているのを感じました。
もちろん、床に落ちたご飯の後片付けは 息子がしました。
このような失敗した時に 子どもを責めない、というのは子どもとの信頼関係を築くのに大きな役割を果たしたような気がしています。
アドラー心理学の「勇気づけの対応」に出会えて本当に良かった、有難かった、と思う瞬間です。
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