フランチャイズシステムで事業拡大を実現する方法(3) - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

民谷 昌弘
アクアネット フランチャイズ経営研究所 代表取締役
東京都
経営コンサルタント
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フランチャイズシステムで事業拡大を実現する方法(3)

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フランチャイズ

今回(三回目)は“フランチャイズ本部成功7つの鍵”です。

フランチャイズ本部が成功するためには、いくつかの“成功の鍵”を獲得する必要があります。以下、その成功の鍵を7つにまとめて解説します。

1.収益度 フランチャイズ加盟店が魅力を感じる水準の収益性が実現できていることです。業態によって要求される水準は異なりますが、おおまかに言うと初期投資額の回収期間が3年を超えない、オーナーの年収が大手企業の平均給与を上回るなど、加盟希望者がやってみたいと思える水準の収益性を確保するパッケージを構築することがまず求められます。

2.差別化度 フランチャイズチェーンは、多くの競合相手と競争しなければなりません。そこで、競合相手が近隣に出店してきても負けないだけの競争力を保持することが求められます。他にない商品、他にない営業方法などを持ち、結果として他より優れたブランドイメージを構築できるかどうかが鍵となります。

3.拡大度 フランチャイズチェーンは、ある一定の店舗数を確保することが成功のためには求められます。そこで、数が増えたほうが良い、数を増やしやすい業態が成功する確率が上がります。そのためには、商圏が比較的小さい、初期投資が抑えられている、数が増えることがチェーン全体に貢献するという要件が必要です。

4.ノウハウの非属人度 フランチャイズチェーンに加盟する人たちは、通常その道のプロではありません。したがって、素人の方を短期間で一人前にする仕組みや研修方法などの構築が成功のためには欠かせません。

5.社会的有用度 フランチャイズシステムは、地域密着型のビジネスです。地域の人に愛される事業活動が基本となります。当たり前のことですが、社会のお役に立つビジネスでなければ成功はおぼつきません。

6.理念の共有度 フランチャイズチェーンは、資本や雇用関係のない人たちの集合体です。したがって、それらの人たちを同じ方向に向かわせて共に努力するという経営理念や方針の共有が不可欠です。

7.契約の明快度 フランチャイズシステムにおいては、本部と加盟店の権利と義務を具体的に文章化したものがフランチャイズ契約書です。したがって、フランチャイズ契約書にそのチェーンの特長が明確に現われているものです。つまり、解約書の内容が具体的で独自性がはっきりと現われていることが本部のレベルを表すということです。

これらの7つの要件をより高いレベルに高めるということが、フランチャイズ本部成功の鍵となります。次回はフランチャイズ展開のメリットデメリットです。

 

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