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閲覧数順 2024年04月18日更新

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上司への気兼ね

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ある会社で在庫の欠品が生じました。責任を問われた発注係り

のAさんが、泣きそうな顔でカウンセラーに相談に来ました。

 

Aさんは、その注文については上司がやっているものだと思い

込んでいたので、自分が責任を問われるのは心外だ、という

のです。

 

「上司に任せたことを確認しなかったのですか?」とカウンセラー

が尋ねると、失礼になると思って確認をとらなかった、という答え

です。

 

確かに、上司が「私がやっておく」と言った仕事を、「あの件の

発注は済みましたか?」と確認するのは、ストレート過ぎて、

上司の機嫌を損じてしまう惧れがあります。

Aさんは上司への気兼ねから、今までもあえて確認しない

できたようです。

 

そこでカウンセラーは質問しました。

「失礼にならないで確認を取る言い方を知っていますか?」

「・・・・・」

Aさんはきょとんとした表情を浮かべています。

 

「こんなことをお聞きして失礼ですが~」、「申し訳ありませんが

確認させてください」、「失礼な言い方で恐縮ですが~」

 

言い方はいくつもありますが、大事なことは相手(上司)を

リスペクト(承認)していることをまず最初に伝えることなの

です。

この一言が、相手の心の扉を開く「マジックワード」です。

 

「マジックワード」でまず相手の心を開いておいてから本題を

伝えて、初めて言いたいことが相手の心に届くのです。

 

 *********************

 

コミュニケーションがうまく取れない、というときの原因は、

言葉の「量」の問題に向けがちです。本当の原因は、相手を

きちんとリスペクトできていない「質」の問題であるケースが

多いのです。

 

「上司への気兼ね」は要りません。大事なのは、上司の

心にしっかりアンテナを向けて仕事する心構えです。

心構えができていれば、「マジックワード」の一言は自然と

口に出てくるものです。

 

逆に自分が上司の立場であった場合でも、部下と

コミュニケーションを取るコツはこれと同じです。

上位にいる者ほど部下へのリスペクトを忘れては

いけません。

 

カウンセラーの言葉に、Aさんは表情を明るくして

「私に欠けていたのはそういう一言だったかもしれませんね」

と納得してくれました。

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