- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
先日こんな悩み相談をうけました。
ある会社の取締役の方からです。
なかなか自分の部下が意見を言ってくれない。
その部下もある程度の地位にいるので、本当はもっときちんとした意見、信念を自分の口から語ってくれないんだよね。
どうしたらいいだろうか?
という相談です。
その時のことを少し紹介させてください。
「意見を言わない」=「自分の意見がない」か?
まずここから考えてみる必要があると思います。
相手がなかなか意見をしてくれないということは、意見がないのでしょうか?
確かにそのケースもあると思います。
ただこのケースでは、ある程度の地位にいる人が「意見を知れくれない」です。
はたして意見がないのでしょうか?
決してそうではないと思います。
意見がないではなく、意見があっても「意見ができない」というケースがあると思います。
この可能性はどうでしょうか?
人は失敗すること、否定されることを恐れる生き物だと思っています。
・こんなことを言ったら叱られるのであはないか?
・こんな意見は間違っているのではないか?
・こんな意見は取るに足らないのではないか?
意見を言う時にはこんな葛藤があって当然だと思います。
その葛藤が、意見を言うということに勝ってしまったときに、「意見をしない」ということは、おうおうにしてあると思います。
ではそんな葛藤を超えて意見を言ってもらうためにはどんな考え方、行動が必要でしょうか?
自己開示の重要性
「ジョハリの窓」皆さんはこの考え方を知っていますか?
自己認識と他人からの認識をマトリックスにした図や考え方のことです。
以下のような図で表されます。
一度は見たことはありませんか?
今回のケースですと、
・上司が自己開示をする:部下がわからず、上司がわかっていること
・部下がフィードバック(意見)をする:部下がわかっていること、上司がわからないこと
という順序で考えましょうというアドバイスをさせていただきました。
では上司の自己開示とはどんなことでしょうか?
・自分はこう思うんだけど、君はどう思うかなという聞き方をする
・意見を言っても否定をしないよという場づくり
こんなことにあたると思います。
人がなかなか意見してくれないのは、そこに何か不安があるから。
その不安をどのように解消すればいいかというと、それは自分から「自己開示」をすること。
その「自己開示」こそが、相手の「自己開示」つまり「意見」を引き出すことができる。
そうすることで少しずつメンバーの方も意見を言うようになってくれたようです。
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