- 河野 祐治
- 株式会社 飲食店繁盛会 飲食プロデューサー
- 東京都
- 飲食店コンサルタント
対象:飲食店経営
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
外食不況といわれていますが、消費者が食べるのを我慢したり、
食べる回数を減らしたりしている訳ではなく、
食べ方が変わっただけなんですよね。
飲食店で食べようと、スーパーで惣菜を買おうと、
コンビニで弁当を買おうと、自炊しようと、自由ですから。
飲食店で食べる、つまり、外食の回数が減った訳です。
外食の回数が減るということは、
行くお店が絞り込まれるということです。
それに漏れたお店が、今、売上が悪いお店です。
単純な話です。
絞り込まれて残ったお店はどういうお店か?
動機で言うと、アニバーサリーや
自分へのご褒美ニーズのあるお店です。
その動機のお店は、強いですね。
また、ウリが明確で、
価値や差別化が分かりやすいお店です。
逆に言うと、元々領収書ばかり書いていたお店は、
今きついです。
メニューでいうと、
「なじみがあるけど家でやらない料理」が強いです。
例えば、スーパーの惣菜コーナーの売れ筋は、
1位:寿司、2位:弁当、3位:天ぷら・フライです。
弁当はともかく1位と3位は、
「なじみがあるが家ではやらない料理」です。
?と思った方もいるでしょうけど、
天ぷら・フライは、今は、家では作りたくない料理なんです。
この後には、餃子や焼き鳥などが続きます。
外食するときも、同じ思考が働きます。
「せっかくだから、家で食べられるものではなく、
家では作らないものを食べに行きたい」
という思考です。
それはあくまでも、「なじみのある料理で」という前提です。
売り手都合の自己満足ではなく、
消費者目線・立場で考えることが大事です。
飲食プロデューサー、中小企業診断士
河野 祐治
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