前回は住宅メーカーの営業について書いたので、
今回は「住宅メーカーの設計者」について書きたいと思います。
「なんで、こんなかたちになってしまうの?」
「この間取り考えられない!!」
「話づらくて、緊張してしまう。」
「何を考えているのか、わからない・・・」
住宅メーカーにおいては、設計者へのクレームはもっと多いのです。
先ず、設計者にも様々な得意分野があります。
住宅、商業施設、オフィス、学校、病院・・・・・
大きな建物に携わる設計の方は、
戸建住宅は簡単と思っている方が多いと思います。
構造の考え方や法規などは、範囲が狭いので、
確かに簡単な分野でもあるともいえます。
しかし、注文戸建住宅は意外と難しいのです。
何が難しいのか?
「エンドユーザーのそれぞれの想いを形にする」
そして「お互いの相性の良し悪し」これが大きく影響します。
「相性が合わないと良い家ができない」
言い切っても過言ではありません。
よく、住宅業界はクレーム産業と言われています。
この原因の8割は、コミュニケーション不足なのです。
住宅メーカーの設計は、たくさんのお客様と接していますから、
経験のある人は、初対面で何となく合わない人がわかります。
そう思うと、構えてしまい、
お客様から、なるべく遠くで接したい気持ちになるのです。
しかし、これが、逆効果。
構えてしまうお客様ほど、連絡の頻度も少なくなりますから、
意思の疎通が、うまくいかずに行き違いが起こりやすくなります。
そして、クレームに発展するのです。
一度、クレームになると、関係を修正するのは難しく、
さらに、設計者は構えてしまい、大クレームになり、
「設計担当を替えてくれ」というような事態に発展します。
しかし、お客様としては、意思の疎通があまりできない人と
いつまでも、担当者でいるよりはよいはずです。
住宅メーカーなら、担当者の交代で済みますが、
設計事務所に依頼した場合には、簡単には事は進みません。
「相性の合う人を探す」
これが、家づくりには大切なことなのですが、
これが、もっとも難題です。
・最初の印象は良かったけど、だんだん付き合いにくくなった
・最初は無口の印象だったけど、付き合うと様々なことを提案してくれてよい
最初の印象だけでは、判断できないこともありますし・・・・。
でも、お客様ははっきり言うべきですね。
人格を疑うような発言はいけませんが、
不満に思っていることは伝えるべきだと思います。
「~してほしい」ということを。
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