負け組が陥るSEO対策の誘惑  #2 - SEO・SEM - 専門家プロファイル

谷口 浩一
株式会社チームデルタ 代表取締役
千葉県
Webプロデューサー

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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負け組が陥るSEO対策の誘惑  #2

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今どきのWebマーケティング術 SEOの罠

3回にわたって連載中のコラム、『陥りやすいSEOの罠』の第2回目。

 

 

こんにちは

チームデルタの谷口です。

 

 

このコラムは、僕が今年3月から4月にかけて、千葉県が発行する経済・産業メルマガ 『千葉県産業情報ヘッドライン』にて連載した内容の転載です。

 

--------------

 

第二回:選ばれる理由があるから選ばれる

 

ホームページを訪れる人の中に、そのホームページを見ていてイライラした
り、不快に感じる人が、案外たくさんいるということをご存じでしょうか。

 

ホームページは、新聞や雑誌に比べると、本来、とても使い勝手の悪い情報
伝達媒体です。
『見る人』は、それを何度も体感していますが、『作る人』はそれを知らな
いことが多いんですよね。
両者が同一人物だったりするケースが多々あるにも関わらず・・・


特定のキーワードで検索した結果、上位に表示されればされるほど、訪問者が

あなたのホームページを見て、不快に感じたり、ドン引きする確率が高まります。
なぜでしょう?

 

 

イメージしてみてください。
訪問者のリクエスト(期待、要望、問題/課題解決)に応えることのできない、できの

悪いホームページがあります。
それが、あるキーワードで検索した結果、3位に表示される場合と28位に表示
される場合、どちらが、より印象を悪くするでしょうか。
おそらく、3位に表示されるほうが、利用者に対し、より悪い印象を残すこと
にならないでしょうか。

例えいかなるキーワードで上位、あるいはトップを取ろうとも、訪問者のリクエスト

を満たすことができなければ、あるいは有用と認められる情報がそこに
なければ利益に結び付くチャンスは生まれません。
上位表示されるということは、人の目に触れる機会が多くなるわけですから
訪問の満足度が低ければ低いほど、企業イメージやブランドイメージを傷つける
可能性が高まります。

そして、気づかないうちに大きな損失を被ることになります。


人はホームページを目的を持って訪問していることを忘れないで
ください。
その期待が満たされた時、人は快適な体験とともに、そのホームページ
(そしてその企業)に対し良い印象を抱きます。
そして、次回訪問の可能性を高めます。


消費者は、上位に表示されていることを理由に「買う」わけではありません。
買うに足る理由があるから買うんです。
ホームページを閲覧した結果、そこに何らかの「買う理由」を見いださなけ
れば「買う」ことはありません。

前回も述べたように、上に表示されさえすれば「売れる」と勘違いしている人
たちは、そう思った時点で既に負け組候補です。
上位表示だけで売れるなら、検索連動型の広告を出すほうがはるかにパフォー
マンスがいいはずです。


貴社の大切な「顧客」を見失わないでください。
顧客に寄与して利益を得るという、企業が本来目指すべき道を見失っていては
顧客に有益な情報を伝えられることなんてできません。
簡単で安あがりで即効性のある解決策を求めるなら、その企業は顧客を見る
ことはできません。
そんな企業が勝ち抜くには、あまりにも優秀な競合が多すぎます。


SEOが、売上げ増の最高のツールだと勘違いして検索結果の上位表示にのめり
込む企業、ネットショップが後を絶ちません。

「素人でもできる」とか「これだけでYahoo1位」とか「誰も言わないSEO攻略法」
とか、SEOの広告は魅力的な言葉で溢れています。
ですが、これらの言葉は、言葉を発する人には利益を生むかもしれませんが
それに誘われる多くの人に利益を生むことはありません。
そして、負け組行列の最後尾に並ぶのは、決まってこれらの誘惑について行く人
たち。



「集客する」ことと「販売する」ことは、分けて考えてください。
繰り返しますが、「上位表示」=「売れる理由」ではないんです。


もしも、上位表示に比例して売上が伸びたなら、そのホームページが潜在的に
売れる理由を備えていたことになります。
こういう魅力的な商品と優れた販売戦略を持つ企業のホームページにはSEOは
極めて有利に働きます。

でも、顧客の利益に寄与することに努力しない企業が、SEOの誘惑にはまれば
はまるほど、不正な対策に足をつっこむことになり、検索結果の順位付け
システム(アルゴリズム)が更新され精度を高めるたびに、SEOへの対処の幅
は狭まり、より一層不正な対処法に踏み込んでしまう、という負のスパイラル
に陥るのがオチです。

何が不正なSEO対策なのかは次回に触れますが、自作自演あるいは作為的な対
策が短期間で劇的な成果をもたらせばもたらすほど、それが有効な期間は短く
なるというのがSEOのお約束です。


なぜなら、そういう不正こそが、YahooやGoogleなど検索サービスにとって
最も不都合であり、利用者に不利益をもたらすこと(すなわち、排除すべき
対象)になるからです。


SEOは重要な集客手段の1つです。
ですが、あなたが一番に考えるべきことは「顧客の利益」についてです。
SEOはその次。
大切なのは、あなた(あなたの会社、あなたのホームページ)が目立つこと
ではありません。
あなたの顧客に役立つことです。


SEOは上手に取り組めば、認知促進やブランド構築に寄与します。
上位表示が繰り返されることで、放っておいても露出機会が増えますからね。
1か月に5万回使用されるキーワードで上位10位にランクされるなら、どの
くらいの人の目に触れる機会を得るか、イメージしてみてください。

そして同時に、


『見られることはいいことばかりじゃない』


のは冒頭でお話した通りです。

 

最終回は、『最強、かつ普遍的SEO』についてのお話。

 

 

成功する Web 戦略とホームページ制作のチームデルタ
谷口浩一
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