30代、男性、ゴルフのスウィングのとき、カラダが硬直して腕が上がらなくなってしまう状態。
特に、胸周りの筋肉が硬直してしまう感じがするようです。
イップスです。
1年程前より、ゴルフのダウンスウィングが思うように降りてこず、状況によっては数秒間とまってしまう状況。
素振りの際は全く問題ありません。
いわゆる、ダウンスイングイップスというものです。
なかなかに抜け出せず、最近は問題が深刻になってきているということでした。
ゴルフをやられる方はご存知かもしれませんが、一般的には聞きなれない言葉だと思います。
イップスとは、実際はゴルフ以外のスポーツ全般に起こる精神的ストレスが反射的に影響してしまう症状を言います。
どのような症状かといいますと、ある状況下になると、カラダが震えだしたり、硬直してしまったり、急に不安定になりミスをしてしまったりします。
ゴルフでよくある症状としては、
パターイップスといって、そんなに難しくないパットでも、その状況になると倍以上も強く打ってしまったり、または硬直して打てなくなってしまいます。
それが、練習ではできて、試合ではできないと言う特定の条件下だけに起こることもあります。
アプローチができない場合は、アプローチイップスと言い、バンカー、アイアン、ドライバーなどさまざま。
また、ゴルフに限らず、さまざまな状況下で起こります。
野球では「送球恐怖症」、ダーツでは「ダータイティス(Dartitis)」とか言われたりするそうです。
さて、この方の場合、
施術は、まずはアクティベータ療法で全体のバランスを整えていきました。
その後、
サイト療法で全身の筋肉の状態を調べながら順次、緩めていきました。
緊張が顕著にみられた部位としては、肩甲骨周辺、腰部、でん部、腸腰筋、そして大胸筋でした。
これだけ大胸筋が緊張を起こしていれば、スウィングがスムーズに行かなくなるのも納得がいきます。
また、スウィングに大切な部位としては、股関節があります。
でん部、腸腰筋の緊張より、股関節の動きも制限され、スムーズさがなくなっていましたので、これらの筋肉を緩めるだけでも、だいぶイップスの症状は改善されると推測できました。
次に、ある条件になると症状がでるので、「記憶」がポイントになります。
さっそく、症状が出る状況やそのときの感情などを思い浮かべ頂き、それをサイト療法の感情開放を使ってクリーニングしていきました。
1回目の施術はここで終了。
2回目の施術は、2週間後。
症状を確認してみますと、全快とは行かないまでも、だいぶ調子が良くなっているようで、症状の出る頻度がだいぶ少なくなったということです。
今回も前回同様な内容で施術、全身すっきりして終了。
「困っても治療院へ来れば、何とかなる思うと安心する」
と喜んで頂き、気持ちよく終了。
イップスでお困りの方は、ぜひご相談ください。
山中英司
関連コラム↓
イップス(Yips)ってご存知ですか?
「イップス」「送球恐怖症」に陥ったプロ選手たち
イップス(Yips)、「送球恐怖症」の原因
投球恐怖症・・・臨床報告 前編
投球恐怖症・・・臨床報告 後編
イップス(Yips)のメカニズム Part1
イップス(Yips)のメカニズム Part2
--------------------------------------
陽開カイロプラクティック
横浜市青葉区青葉台1−3−9 東拓ビル5階
045-981-4431
http://www.hikaichiro.com/
http://hikai.jisseki.net/
--------------------------------------
このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
045-981-4431
「カイロプラクティック」のコラム
ゴルフの調子があがります!(2009/11/18 20:11)
カラダの使い方で、GOLFのスコアは必ず上がる↑(2008/07/11 22:07)
イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 part3(2008/06/06 13:06)
イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 part2(2008/06/03 18:06)
イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 part1(2008/06/01 12:06)