「前向き、ワクワク」になれって言うけど、どうする? - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

伊藤 健之
ユー・ダブリュ・コンサルティング 代表
経営コンサルタント

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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月17日更新

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「前向き、ワクワク」になれって言うけど、どうする?

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ワクワク実現村
大手金融機関にお勤めの30代男性の方よりメールをいただきました。
まずはご覧ください。
今日、FM http://www.j-wave.co.jp/original/makeit/で、コンサルタントの小宮一慶氏
のコメントを聞いていて思ったのですが、本当に至極当然のことしか言わないんですね。
ベストセラーの本を書いている売れっ子コンサルタントのくせに!!

例えば
プロフェッショナルを目指す社会人にとって大事なことは
「毎朝ルンルンで会社にいくこと」とか
「ルンルンで出社できないようではいい仕事を顧客に提供できない」とか
「ルンルンに自ら持って行く能力が必要」と・・・

ルンルンで出社することが大事だ!なんてことは誰でも分かっている!!
だから、どうやったら、ルンルンになれるんだ!?
と大声で突っ込みたくなりますね。

その答えを持っていないんですよね。

「プロフェッショナルのキーワードとして、『前向き』って言葉がある」
「前向きになれる力を持っていることが大事!」

そんなことは分かっているんだよ!と思いますね。
だから、どうしたらいいんだよ!という聞こえてきそうな問いに、伊藤さんの方法論は
答えているな!と確信しました。

ほんと、ベストセラーのコンサルタントがこんな当たり前の事を提言しているようじゃ、
どうしようもないですね!!!

あらためて「実現村」の存在意義を見出すことができました。

メール、どうもありがとうございます。
私の「取り組み」へ価値を感じていただき、たいへん嬉しく思います。

早速コメントしてみましょう。
おそらく小宮氏は、「公共空間として機能している職場」を前提にして、こうしたアド
バイスをされているんだと思います。

「他人から認知される」
「役割が期待されている」
「組織に役立っている自分を実感できる」

こうしたことを期待できる職場のことを「公共空間として機能している」と表現します。

職場が公共空間として機能していない
実は、これが今一番の問題なんです。

最近、「現場力」を取り上げたモノの本がたくさん出版されています。
トヨタ式改善手法もそうですし、従来型のQCサークル、また「現場力」シリーズで有名
な遠藤功さんの「見える化アプローチ」なども有名です。

しかし、これらはいずれも「公共空間が存在することを前提とした手法」です。
あきらめ感や失望感の多い組織に適用すると、かえって「毒」になることが多いんじゃ
ないかと心配です。

私がやっている「TEAM改善活動」や「ラウンドテーブル」は、シンプルに表現すると、
職場の中に「擬似的な」公共空間を作っている、ということなんですね。

その価値を再び感じ取ってもらい、ラウンドテーブルの外側にも公共空間が染み出して
いく、こんな展開を狙ったものになります。

とても、よいポイントを指摘してくださり、ありがとうございました。
多くの方々が抱いている違和感を代弁してくださっていると思います。

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