- 前田 紳詞
- 代表取締役
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
効果があるかどうかいろいろ議論されていますが、
単純な話、国がお金を使えば景気は良くなります。
GDP=個人消費+企業の設備投資+政府の支出+貿易
で決まります。政府の支出が増えればGDPはプラスになるのは当たり前。ただの足し算です。
問題は
それがいつまで続くか?
という話。
金額の多くは、潰れそうになっている中小企業への金貸し救済(セーフティーネット)向けです。
これは重要ですが、、景気を引き上げる効果はありません。
本格的な景気復活には新しい産業を興したり、起業家を数多く生み出すような社会を作りだすことが大事です。
今回の対策では一時的な景気浮揚効果を狙ったものがおおくなっています。
将来へ対策で太陽光の普及があります。
具体的対策は 全国の学校に太陽光パネルを設置すること。
もう一つは、個人で太陽光発電した電気を電力会社に2倍の値段で買い取りできるようにすること。
販売数は増えますが、家庭や企業への普及促進策でないと効果は限定的です。
新規事業を興すには、電力産業規制の緩和の方が効果があるでしょう。
景気刺激は3か月から長くて1年で途切れそうです。
自力でがんばる必要があります。
日本はバブル崩壊から15年以上が過ぎました。
別名「失われた15年」です。
15年の間に海外はどんどん変わっていっています。
特にアジアの変化はすさまじい!
アジアの変化を学ぶ必要があります。
変化は自分の目で見て体感することが大切です。
鎖国のため世界で最も遅れた国だった江戸時代末の日本、
勝海舟や福沢諭吉がが咸臨丸に乗って米国を訪問しました。(写真1)
帰国後、明治文明開花の原動力になりました。
新しいものへの挑戦 ”イノベーション”の精神が生まれました。
これこそが景気復活の原点です。
日本はおかげで世界で最も遅れた国から、当時、白人以外で唯一の大国になりました。
*参考 内閣府「国民の目から見た景気対策」
http://www5.cao.go.jp/keizai1/2009/0410taisaku.pdf