「留学したら英語が話せるようになる」は悲劇的な間違い

 【質問】 

「留学行けば英語が話せる。」「留学に行かなければ英語は話せない。」という考えについてどう思いますか？

習得以外などを考えると留学はとても貴重な体験になると思うし、するべきだと思います。

ただ、言語習得の観点だけに着目した場合、今は英会話スクールやオンライン英会はなど英語を話す機会を話すことが出来ます。

海外へ行くこと、日本で学ぶことのメリットデメリットなど様々な意見を聞きたいです。

言語習得の観点のみから見た場合の考えを教えて頂きたいです。

【回答】 

This is a great question.

カナダから大拍手を送ります。

コロナ後の新しい留学の「定義」が必要ですね。

「留学したら誰でも英語が話せるようになる」は大きな間違いです。

それについては先日回答したコラムに詳細がありますので参考にして下さい。

「留学せずに英語がしゃべれる方法を教えて下さい」

日本人が間違った思い込み留学にいかにお金をかけても「英語はしゃべれるよう」にはなりません。

過去に膨大な数の日本の若者が（小学生までも）「留学」とやらを経験していますよね。

が、一体その人達は英語を使えるようになりましたか？

日本に英語が不自由なく話せる人が溢れていますか？

答えはNOです。

つまり「留学」と「英語がしゃべれる」とは全く関係ありません。

じゃ、留学のメリットは？

主に大学正式留学に限ります。

「留学」の目的が明確であり、元々の学習能力が高い人には概してメリットが大きいです。

デメリットは？

一番悲惨なのは高校留学。

教育は不在の3年間を過ごし、英語も日本語も中途半端なまま帰国となります。

高校留学生の文法力は、日本の高校生より遥かに劣ることを知っておいて下さい。

いずれにしても、日本の学校制度の中、いかに不満があれど、自分の能力最大まで頑張ること。

「留学」はその上に積み重ねる特別な学習経験でしかありません。

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