
- 寺崎 芳紀
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5858-9916
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
こんにちは!介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎でございます。
12月9日に開催された「第196回社会保障審議会 介護給付費分科会」において、表題の審議報告が公示されました。
秋口にかけて毎週のように審議されていた内容が、ほぼそのまま記載されておりますので、介護経営コンサルタントとしてはそれほど驚くことはありません。
詳細についても、過去のコラムで書かせていただいた内容とほぼ同一ですので、重複して掲載することはいたしませんが、今回はかなりの改定になります。
今回の感想。
やはり医師会は強いということ。
訪問看護ステーションの人員基準については、当初看護職員を全体の60%以上としてはどうか、という話がありましたが、医師会等からの強い反対により、審議報告には盛り込まれずに「見直す」という文言に留まっております。
医師会等に忖度した形になっているとしか思えません。
居宅介護支援に関しては、今回大幅な改定となります。
改定にあたっては、事業所内でしっかり情報共有をしないと大変なことになります。
通所介護については、今回も厳しい改定となりそうです。
入浴介助加算については、実施加算から大きく様変わりします。
具体的には、利用者様のご自宅の浴室をケアマネ等が確認し、入浴介助計画を作成した上で、個別の入浴を行う取り組みについて、新たな上位加算を創設することとなります。
これは実質、現行の入浴介助加算の減額です。もう、笑うしかありません。
個別機能訓練加算も、ⅠとⅡが統合されます。現行はⅡを踏襲する形になりますが、ⅠとⅡを併用している事業所も多いことから、それを勘案した上位加算を創設するとのこと。
これも、何がしたいのか意味が分かりません。
ふざけた加算のチャンピオンである「ADL維持等加算」については、大幅な緩和の見直しがなされます。報酬額は、現行の3単位/月から10倍程度の増額を見込んでいます。
そのほかにも、「口腔ケアの取り組みに関する評価」「地域等との連携の取り組みへの努力義務」等が盛り込まれます。
他サービスを合わせると、ボリュームが多すぎてキリがありませんが、約80ページあるこの審議報告書案を、これからすべて読みこみます。
これは心してかからないと、大きく出遅れることとなります。
少なくとも、弊社が支援している先には、情報共有と対策についてお伝えしようと思っております。
また、これに関する勉強会のようなものも、これから開催を企画したいと思います。
このコラムの執筆専門家

- 寺崎 芳紀
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします
有料老人ホーム施設長・訪問・通所介護管理者・老健相談員、事業所開発等の経験を活かし、2007年7月に弊社を設立しました。介護施設紹介サービスをはじめ、介護事業所の開設・運営支援等を行い、最近では介護関連の執筆活動にも力を入れております。
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