- 榎本 純子
- 神奈川県
- 行政書士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
どうして大人なのに抵抗しないんだろう?
どうして逃げ出さないんだろう?
というのは、みなさん感じられることだと思います。
心理学的には、共依存の関係になっているなどと説明されていることもあります。
私は、もっと単純な理由ではないかと思っています。
以下、何かの本で読んで「うーん。」とうなってしまったお話。
何の本だったかは、随分昔に読んだので失念してしまいましたが。
タイに行くと、人に飼いならされたゾウがいます。
このゾウ達、本当に小さいクイに繋がれている。
ゾウの力を持ってすれば、簡単に抜けるはずのもの。
どうして逃げないのか。
これは、小さい子ゾウのときに、大きな、絶対抜けないクイにつないでいるから。
ゾウは、逃げ出そうと何回もチャレンジする。
でもその度に、がんばればがんばった分だけ、自分が痛い思いをする。
そして、いずれ逃げ出そうとする努力をやめてしまう。
こうなると、小さなクイにつないでも大丈夫。
児童虐待の場合、子どもは逃げ出そうにも、自分には生きていく力がないから逃げることができない。
モラルハラスメントの場合、双方大人なので、本当は逃げ出す力はあるはず。
だけど、抵抗したり逃げ出そうとしたりする度に痛めつけられ、逃げ出す努力を放棄してしまった、いわば「小さなクイにつながれたゾウ」の状態。
それに、早く、気付いて欲しいと思います。