
- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- クリティカルシンキング/バイリンガル教育
カナダ現地から、毎日悪化を続けるコロナウイルスニュースを提供中です。
特に、カナダ大学正式留学中・前、高校留学中の親子のみなさんにお役に立てれば幸いです。
(Mar.10までの情報はこちら)
Mar.12 現在のカナダ情報:
緊急:オンタリオ州は学校の春休みを2週間延長することを決定。
"necessary to keep people safe" が理由。
(この記事のアップロード直前に入ってきたニュースです。 トップニュースとして付け足しておきます。)
1.カナダの首相、Justin Trudeauがコロナウイルス感染の疑いで自己隔離
妻のソフィーがロンドンから帰国後インフルエンザに似た症状を訴え、コロナウイルス検査中の自己隔離。
それに従い、首相のTrudeauも症状はないが自己隔離。
朝の緊急速報で報じられていました。
2.カナダ全土の感染者数 118
ブリテッシュコロンビア州 46
オンタリオ州 42
アルバータ州 19
ケベック州 9
など
特に高校留学生の集中する、ブリテッシュコロンビア州、オンタリオ州に感染者が多いです。
両州共、毎日州政府から新しい要請・勧告が出されています。
3.このまま加速度的に感染者が増え続けた場合、病院の受入れ体制が重症者に追いつかない可能性があると発表。
感染拡大カーブの山をおさえこみ、拡大カーブが平になるよう国民に協力を要請しました。
感染を避けるよう、人混み、集まりを避け、自宅待機し、手洗いなどの予防を徹底。
人と接する場に出る場合でも、間を2メートル以上あけるなどの、指示。
今週末から学校が春休みに入りますが、不急の海外旅行は避けるよう勧告。
止む無く渡航する場合には、自己責任でリスクを想定し行動すること。
急激な感染拡大に備え、BC州は引退した医師たちに現場に復帰するよう要請中。
4.感染が疑われる人への検査は、特定国への旅行履歴のある場合を優先。
その特定国には、日本も含まれています。
現在までのカナダ感染者は、海外旅行がらみであるため、外国からカナダに入国する人に対する検疫は今後強化されると考えられています。
特定感染国に指定されている日本からの入国条件も突然変わることもあり得ますので、十分ニュースに注目しておいて下さい。
5.アメリカのNBAに続き、NHLも活動停止。
ホッケーに熱中するカナダで、これはかなりの大事件です。
国民の士気が大きく下がると思います。
6.UBC(University of British Columbia)が、全クラス、試験も含みオンラインに移行するための準備中。
SFUなど他の大学もこれに続くと考えられています。
UBCの1,500人にものぼる数の学生が、学生同士の接触をさけられるよう、オンラインでの授業を署名活動により要請しました。
7.オンタリオ州でも、Laurentian Universityが感染拡大を恐れ、すべて休校。
やはり、他の大学も続くことが必至です。
8.現在休校中の2校に加え、バンクーバー周辺の3校(高校・小学校)が休校を決定。
今週末からの春休みを待たず、休校決定したのは、2校のCatholic schools( in East Vancouver)と Surrey elementary school。
感染者が出たことを受けての決定。
春休み明けにも休校措置がそのまま続くのかは今後の感染状況によりますが、さらなる悪化は避けられない現状です。
(高校留学生には非常に厳しい状況)
(トップニュースでもお知らせしているように、春休み延長はBC州の学校でも実施される可能性は非常に高いです。 頼るところのない高校留学生には、ますます包囲網が迫っている状況です。)
9.未だ休校には至っていないBC州のSecondary Schoolも、春休み開始を「感染者が出ないように。。。」と、ひたすら待っている状況。
春休み中には、不急の旅行(特に海外旅行)を避けるなど、生徒への注意勧告をメールにて送信中のところが多い。
良心的なスクールボードには、刻々と変わるコロナ感染状況のお知らせが提示されています。
相変わらず「カナダは高校留学に最適!」とバラ色の宣伝文句しか並べていない留学プログラムも多数。
ほとんどのスクールボード留学プログラムからは「留学生のことなど構っている事態ではないので、自己責任での行動を」という態度が見えるのが不気味です。
10. カナダへの留学全般に関しては、悲観的な見方が大勢。
移民専門の弁護士言:カナダ国外にあるビザセンターが閉鎖される可能性が大の現在、カナダへの学生ビザ取得手続きが止まる可能性もある。
それにより、留学生数の大幅減少も予想されている。
ビザセンター閉鎖は、カナダへの水の流れを止めるのと同じこと。
この可能性は非常に高い。
11. 高校留学生の日本の親からのご相談が入ってきています。
ほとんどケースは、スクールボードの留学プログラムからは個別の親への連絡はなく、間に入ったエージェントからの一方的な通達という形が多いことへの戸惑いです。
実際にカナダでは何が起こっているのか?
スクールボードからの直接の警告は特にないまま、エージェントの一方的な警告を鵜呑みにしていいのか、というものが多いです。
春休みに日本への帰国を計画していた留学生、また、日本から家族がカナダの留学生を訪ねて来る計画を立てていた方も多いようで、情報の不一貫性に困っているようです。
アドバイス:エージェントはすっ飛ばして、親から直接留学プログラムに情報を要求すること。
学校やカナダが守ろうとしているのは、国民の安全と健康です。
そのために様々な対策を日々打ち出しています。
ただ、残念ながら地元カナダの高校生が文句なし優先です。
留学生の命運は、おそらくエージェントに丸投げしているのではと考えます。
悪いことに、そのエージェントが守ろうとしているのは自分たちの収入です。
留学ビジネスそのものが今後悲観的な状況に向かっている中、少しでも留学生からの収入を残しておくために、カナダ側とは微妙にニュアンスの異なる警告を親に出しているケースも目にしています。
留学中の子供を守るためには、日本の親が直接乗り出すこと。
これが出来ない場合は、ただちに子供さん一旦日本に帰国させることを真剣に考えて下さい。
留学生活がもとに戻る見込みは今のところたっていないのが、カナダの事情です。
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留学中のみなさん、留学予定のみなさん。
重大ニュースを見逃すことのないよう、手遅れにならないよう迅速な決断と行動をして下さい。
短期体験・語学学校・高校留学は、例外なしで見合わせるよう強くお勧め致します。
困っている方はご一報下さい。
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- 大澤 眞知子
- (クリティカルシンキング/バイリンガル教育)
- Super World Club 代表
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カナダ在住。カナダからオンライン講座カナダクラブ提供。留学生へのアカデミックサポート(エッセイ指導)留学希望生へのアカデミック準備 (Reading, writing, エッセイ基本)Critical Thinking指導、最新の理論に基づくBilingual Education特別提供中。
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