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- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
「カナダ高校留学の実態」eBookで30年来の真実を書きました。
たくさんの方にダウンロードしていただきお役に立っていると思います。
今日はカナダの大学留学事情です。
高校留学と同じく1994年から生徒をカナダの大学に送りサポートをして来ました。
日本の学校制度で優秀な成績を取り、高校生の間に英語能力をカナダの大学レベルに上げる準備をした生徒たちを送って来ました。
それぞれの生まれながらの才能と特性を一番いかせるルートに乗せ、母国語の日本語と英語の両方の言語で専門分野を極める手伝いをしています。
現在はカナダ在住の強みで、優秀な教え子たちに「カナダにいらっしゃい!」とヘルプをしています。
短期から長期大学留学、カナダでの就職など、色々な方面で教え子たちが最高のカナダを経験する頼もしい味方になっているかなと。
留学生の授業料目当ての、いい加減な「留学ビジネス」が大きなほころびを見せ始めた「高校留学」。
とりあえず授業料さえ払ってくれれば、どんな低レベルな生徒が来ようとも知ったこっちゃない。
面倒はエージェントに任せておこう態度の「カナダ高校留学」受入学区。
非常に残念ながら、大学にも広がって来ているという記事をご紹介。
特にオンタリオ州が評判悪いです。
カナダ統計局のデータでは群を抜いて留学生の多い州です。
群を抜いて留学生の学費の高い州でもあります。
カナダの学生にも、留学生にも、大きな影響の出始めたオンタリオ州大学留学事情がCBCのニュースで取り上げられていました。
カナダの大学は世界的にもレベルの高さで有名です。
自由主義のリーダーとしてのカナダの魅力もふんだんにあります。
ただし、留学生がカナダで学ぶためには現地学生の3倍ほどの授業料を払うことにもなります。
税金を払っていない外国で高等教育を受けるわけですから、仕方ないことなのですが。
その学費に見合うケアがなされていない!というのが記事の概要です。
“They really don't care. They just want these people paying to come [to Canada].” という声。
特にオンタリオ州Windsorにある大学についてのコメントです。
あれ? Windsorといえば、高校留学受入学区への質問メールに「あなたの質問には答える意志はありません。」と一文だけの拒否メールが戻ってきたところです。
“Hello. We will not be responding to your questions.”
なるほど、地区の体質そのものかも知れないですね。
特にSt. Clare’s Collegeという大学がひどいようです。
余り人気の大学ではないようで、学生数の不足で政府からの資金が減ったのを留学生授業料で賄うため、エージェントを使って色々やっているらしいです。 全学生の35%が留学生という状況にあるキリスト教系の大学というのも何やら怪しいです。
University of Windsorなども評判が悪いようで、”the influx of international students in Ontario's colleges and universities is a result of "funding shortfalls." 留学生を増やしたのは「資金不足」が理由であると記事は書いています。
しかも数が増えた分、クラスサイズが大きくなり留学生のケアどころか、地元学生も困っている状態です。
現在は州政府は留学生の数を制限してはいませんが、「まずはカナダ人学生優先」という傾向が今後強くなると思われます。
Windsorは留学生だらけで、住む所にも困るし、バスも満員で止まってくれない!とは留学生の声です。
こんな地域事情を隠すために「あなたの質問には答える意志はありません」メールが来たのかも。
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ただし。
カナダの大学に正式に入学するためには、高い英語能力が必要なのは変わりません。
TOEFLiBT80~90以上、IELTS5.5~6などのスコアを出さないと正式な入学は許可されません。
そこが「誰でも授業料さえ払えば出来る高校留学」とは異なるところです。
ところが、驚くことに、オンタリオ州の大学では中国やインドからの留学生へのTOEFL,IELTS基準が異なる所もあるそうです。
標準より低い場合があるとか。 嫌な裏側ですね。
高校留学調査の際にも、「中国詣で」ばかりしているSchool Boardに疑問を感じましたから。
オンタリオ州の体質、日本人留学生には要注意です。
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カナダに大学留学し、最大の成果を上げ、地球規模の能力を得たいなら次のことは絶対に必要な条件です。
1.日本の高校の間に英語運用能力、エッセイ能力、クリティカル・シンキング能力の準備をする
2.大学に出願する時には、TOEFLのスコアを出来るだけ高いものにする準備をし、出来るだけESL(外国人のための英語コース)期間を短くする
これが必須です。
これを怠ると、世界中、特に中国・インドからやって来る英語力の低い留学生とごっちゃまぜ状態のESLクラスに入れられますよ。
あるいは語学学校に回されて、何も達成出来ないまま帰国の憂き目にあいますよ。
結果は、「カナダ高校留学の実態」と同じことになってしまいます。
もともとの高い学習能力と、入念な正しい準備勉強、間違いのない大学を選び、質の高いESLも提供している大学から飛び込むこと。
これが「カナダ大学留学」成功の鍵です。
日本にいた頃から指導を続けている優秀な生徒たちを、カナダ留学の成功者にと時間をかけて行ってるサポートが正にこれに当たります。
生徒たちがぐ〜〜んと成長し、世界レベルになっていくのを見るのは大きな喜びですが、カナダ留学事情は常に見張っておくことが重要だと感じた記事でした。
このコラムの執筆専門家
![大澤 眞知子](https://d32372aj5dwogw.cloudfront.net/home/profile/front/html/img/professional/ll/1324537010.jpg)
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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