資本金の決め方 - 会社設立全般 - 専門家プロファイル

熊谷 竜太
ハイク行政書士法人 行政書士
東京都
行政書士

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対象:会社設立

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資本金の決め方

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会社設立
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■ 資本金の決め方
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 「資本金はいくらにしたらいいの?」という相談が多く寄せられています。

 資本金は1円以上ならいくらでも良いのですが、
 いくらでもいいと言われると、
 かえってどうしたら良いのかわからなくなる・・・気持ちはわかります。


 そこで今回は、資本金を決める際の目安についてです。

 
  
 1 運転資金として必要な額を考慮して決める

 そもそも資本金とは、会社設立時に出資された会社の資金です。
 
 このお金から事務所や店舗を借りたり、機械設備など、
 事業を開始するために必要なものを買ったりします。

 ですので、はじめの資金が少ないと
 すぐに会社として使えるお金が不足する事になってしまいます。

 事業を始めてから次にお金が入ってくる見込みが立つ間に、
 事業を運転していけるだけの額を資本金にされると良いでしょう。
 最低でも2〜3ヶ月分の運転資金を考えて
 資本金を設定することをお勧めします。


 2 資本金はできるだけ多い方が良い??

 
 資本金は、会社の資金であることはわかった。
 でも、資金が足りなくなったら、個人の財布から出すから、
 とりあえず資本金はなるべく少なくしておこう。
 個人として自由に使えるお金をなるべく手元に残しておきたいからね。


 そうおっしゃる方は結構多いです。
 特に、1人で会社をはじめる方はそのように考えがちです。


 確かに、資本金として出資すれば、それは会社のお金なので、
 個人で使うことはできなくなってしまいます。

 
 しかし、資本金の額は会社の信用度のバロメーターという
 面もあります。

 
 たとえば、資本金が1円の会社に対して
 取引先などがどう思うかと考えると・・・

 あまりに少なすぎるのは考えものです。

 (資本金だけが会社の基準のすべてではないのは当然ですが。)


 3 消費税を2期払わなくてすむためには、資本金を1000万円未満に。 

 
 できるだけ多く、とは言ったのですが、
 多すぎてもダメな場合もあります。

 税金面では、資本金が1000万円未満の会社であれば、
 設立後2期は消費税を納めなくていい(消費税の免税)ので、
 それを考慮して、1000万円未満(999万円以下)に
 しておいたほうが良いでしょう。


 
  以上をまとめますと、

業種や会社の規模によって異なってくるので、
 一概には言えませんが

 ・1000万円未満で、
 
 ・自分の出資できる範囲で(または出資を集められる範囲で)できるだけ多く、

 ・最低でもはじめの数ヶ月運営していけるだけの額

   が資本金としては妥当なのかと思います。