海月姫1　人にはその人の本質的な魅力があるかも知れない

恋愛や婚活は連続ドラマを観る事と似ている。

前から思っていましたが、今季のテレビドラマ「海月姫」を観ていて、特にそんな事を思いました。
恋愛がドラマチックな展開だから似ていると言う意味ではありません。

ドラマは一大抵全12話とか放映することを前提にして、全体の起承転結の工夫をして作られているものだと思います。
ドラマのスポンサーも作り手も視聴率を意識して数字を稼げるドラマに仕上げようと必死でしょう。
初回を観てあまり魅力を感じなかったドラマは2回目以降、視聴率が低くなって行くものです。

そのようなニュースを見て視聴者も、「視聴率が悪いのだから、面白いドラマでは無かったのだろう。観なくて良かった」などと思ったりする事もあるでしょう。
しかし、そのようなドラマでも、視聴者からの評価は高い場合もあります。

以前、なぜ視聴率が悪くても、評価が高いドラマがあるのかと考察しているコメントを読みましたが、なるほどなぁと思いました。
初回を観て魅力を感じなかった人は、大抵もう観なくなります。
例え少しでも魅力を感じた人は、当たり前ですがまた観続けます。
好きだから観続けるのですから、そのドラマの事をますます好きになって行くわけです。
観ている視聴者は少なくても、その人達からは絶大な支持を受けるドラマと言うのがあるものなのですね。

ドラマに限らず漫画の連載などにも言えるものかと思います。
最近になってコミックの「バクマン」を読んだ影響かも知れません。
漫画家を目指した中学生男子2人が、連載される為の条件として人気ランキングを意識しながら、連載1回目から人気が出る漫画はどう言うものかを考えて出発するのですが、

次第に売れるための漫画では無くて、自分達が面白いと思える漫画を作っていくと言う青春サクセスストーリーです。

ドラマも初回で人の心を掴む事は大切でしょうが、12話もあるのですから、大抵クライマックスは後半過ぎてからで、

主人公達への感情移入も最初よりも後の方が大きく感じられるものでしょう。

続けて観て来た人達だけが味わえる本当の面白さです。

月9ドラマ「海月姫」は漫画が原作で、男子禁制アパート「天水館」に住んでいる5人の冴えない感じのオタク女子を中心に展開します。
住人でクラゲが好きな主人公「月海」
月海に恋した政治家の息子2人、
再開発の為に「天水館」の地上げを企む手段を選ばないデベロッパーのやり手キャリアウーマン、
地上げを阻止するべくクラゲをモチーフにしたドレスを売り出そうとする月海の才能を独占しようと、卑怯な手を使って契約をもくろむシンガポールの大手アパレル企業の若き社長
などが入り乱れてドラマは進みます。

海月姫視聴率　で検索して見ると、どうやら月9ワーストワンに近いほど視聴率は悪いようですが「視聴率なんかどうでも良い！ファン続出！」と言う記事がトップに来ました。

クセになる要素が色々なのですが、私の感想としても第9話に来て

「今まで観続けて良かった―！9話最高ー！」

って感じです。

取りあえず今はそれは置いておいて、最初の話に戻ります。

婚活などで、最初のデータを観た印象（プロフ写真や条件的な物）や、最初のデートで、あまり魅力を感じないと、大抵テンションはローになり、お断りモードになってしまう方も多いでいでしょう。
直観も大切なのでその判断はそれでも良いと思うのですが、何となくピンとは来なくても会うだけはもう少し会って見ようと思われるタイプの方もおられます。
そして会っているうちに、相手の魅力が見えて来て、好きになることも結構あるのではないかと言う事が、今回言いたかったことです。

「オタクっぽい女が主人公のドラマなんて面白いはずがない」みたいな先入観念があったら、「海月姫」を観ようとさえしない人もいるでしょう。
観なかったら、どんな魅力があるかも知る事はありません。

視聴率は世間一般の評判ではあります。
でも世間一般の大多数は見られていないドラマでも、あなたが観たらハマるかも知れないのです。
視聴率と同じで、パッと見が世間一般の評判としてはあまり良くないとされる「私服のダサそうな男（女性）」や「イケてない顔の男（女性）」であったとしても、あなたにはハマるかも知れないのです。

途中でやっぱり面白く感じなくなったとしても、その後の展開次第では、

途中面白く感じなくなったからこそ余計に盛り上がる展開が待っているかも知れないのです。

そして「視聴率が悪くてもファン続出！」となれば、その世間的な価値も逆転するものです。
 

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