改装するには、早過ぎると思いません?まだまだ全然きれいですし住めるのです。最初はほんとに壊していいんですか?って感じでした。
実はオーナーはこの住宅を中古で購入されまして、思い入れは何一つなく、外観も仕上材も大嫌い(笑)なんだそうです。
ですから心置きなく、ここぞとばかりに思いっきり壊しました。というのも実は蓋を開けてみて、びっくりだったのです。
家が傾いていたのです。これにはオーナー自身も目を白黒させてました。それはそうですよ、端から端で7センチくらいレベル差があるんですから。
このような住宅を作った業者、何も調べないで、保証もしない不動産屋はいかがでしょうか?まったく理解できません。
そうは言ってもオーナーも実生活の計画もありますので待ってはいられません。
現場は地下に穴を掘って、家全体に鋼管杭を入れジャッキアップしてまずは水平にしました。
全体計画は、オーナーの嫌いな既存住宅を真っ白に塗り潰しまして、とりあえずニュートラルな状態にして、そこに新しく増築部分が取り付くような計画です。全部が全部とは言いませんが、年間何万戸も建てられる建売へのアンチテーゼとなればと思います。
ちょっと長くなりましたので、また次回にしますね。
このプロジェクトはつい熱くなっちゃうもので。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 新
- (建築家)
- 納谷建築設計事務所
「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
例えば「ここに窓が欲しい」と思う気持ちは、記憶の産物でしかありません。欲しい「why」を突き詰め、家作りで答えを出すのが僕らの仕事です。家への思いを遠慮せず話して下さい。楽しくて新しい家を一緒に作っていきましょう。※僕が納谷兄弟の弟です
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