オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-5および6 - アライアンス・事業提携 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-5および6

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. アライアンス・事業提携
経営戦略 アライアンスの事例と経営手法としての活用と課題

皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

 本年1月4日付のブログ・コラムで「中小企業経営研究会」が発行しています「近代中小企業」の2017年1月号に、オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣を徹底的に洗い出してみる!!』のタイトルで記事を書いたことについて述べました。

★協業(アライアンス)のメリットとは
★アライアンス先の選択方法と注意点
★アライアンスの基本スキーム
★アライアンス推進の課題と対応
★契約の締結その実務と留意事項
★まとめ アライアンスの成功の体制・方法・秘訣

 本ブログ・コラムにて、その主要内容を6回に分けて書いています。

 本日のブログ・コラムでは、第5回目として「★契約の締結その実務と留意事項」、および第6回目として「★まとめ アライアンスの成功の体制・方法・秘訣」について述べます


★契約の締結その実務と留意事項

契約書には以下の項目を入れます。各項目のポイントは、前項の「アライアンスの基本スキーム」の内容となります。

①自社と相手先の役割分担
②共同プロジェクトのスケジュール
③共同作業の中間成果・進捗の確認
④コストの分担
⑤特許・ノウハウの取り扱い方法/所有権
⑥成果の確認・評価

契約書には①~⑥の項目に加えて、次の⑦と⑧を加えることが大事です。
⑦お互いに取り交わした秘密情報の扱いは、とても大切です。秘密保持期間は当契約書の有効期間に加えて終了後の一定期間(例えば、3年間とか5年間)有効である様に設定します。
⑧プロジェクトを中断、終了することを想定して、次事項について定めます。
・自社、相手先の特許やノウハウの扱い
・今まで共同で行ってきた成果物の扱い
・活動に要したコストの分担などになりますが、基本的には契約書を取り交わしてから、相手先と具体的な活動に入るようにします。
⑨議事録

もう一つ大事なことは、会議などで検討した結果は必ず議事録を発行し、両社の合意事項として記録を残すようにします。
議事録は「契約書と同じ扱い」になります。また、電話による会談や確認、ちょっとした会話、あるいは電子メールなどでやり取りした内容は、きちんと記録として保存し、関係者間で情報の共有化を行う必要があります。これらの記録は、当然、議事録と同様に契約書と同じ扱いになります。


★まとめ アライアンスの成功の体制・方法・秘訣

リーダーはどんなに社長業が忙しくても、アライアンスを行っている間は一時も手を抜かないように行動してください。相手先企業が、あなたが手を抜いていると感じてしまうと、その瞬間にアライアンスに対する情熱が失せて長続きしません。

また、重要な経営課題の解決などで、一定期間アライアンスのリーダーの役目を実行できない場合には、事前にその旨を事務局に伝え代行を委託します。
プロジェクト運営のコツは、きちんとした進捗管理の実施です。「誰が、何時までに、何を、どう行うか」を明確にした行動計画を作り、計画通りに実行できるように管理、調整します。

プロジェクト期間内に、中間成果物の確認ステップ(通常2.3回)を置いて、計画通りに進んでいない場合には、原因と対策を徹底的に詰めて実行するようにします。打ち合わせでは必ず結論を出して、プロジェクトが次のステップに行くようにします。間違っても課題の先送りはしないことが肝要です。

プロジェクトメンバー間の情報共有化は徹底して行ってください。一部のメンバーのみが知っていることが判明すると、疑心暗鬼になりチームが崩壊することを肝に銘じてください。

アライアンスは、上述したポイントをおさえて実行すれば、短期間に大きな投資もなく売上拡大が図れる有効な経営手法です。アライアンスを積極的に使いこなして「オープン・イノベーション」を実効あるものにしてください。

今まで書いたブログ・コラムは、下記Webサイトをご覧ください。

★オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-1 

★オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-2 

★オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-3 

★オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-4 


よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営戦略」のコラム

このコラムに類似したコラム

オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-4 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2017/02/01 12:03)

オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-3 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2017/01/21 12:30)

オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-2 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2017/01/13 11:25)

オープン・イノベーションによる事業化成功の秘訣-1 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2017/01/07 18:38)