
- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- クリティカルシンキング/バイリンガル教育
世にもおぞましい人物がアメリカの民主主義を悪用した日。
世界が危機に瀕した日。
その日「カナダへ留学する」意味が大きく変化しました。
今回のアメリカの選挙民は大きく2つに別れました。
「高等教育を受け、知識も社会常識も備えた論理的な人たち」と「高等教育を受けず、知的能力・社会常識レベルが低く、論理的思考力が劣る人たち」
カナダにも、実は、アメリカ程のひどい分裂ではないにしても、同じような2分化が存在します。
大学教育を受け常識もある知識階級、そして大学教育を受けず幼い頃から職業訓練に偏った階級です。(カナダの人は「カナダには階級はないよと言いますが、外から来た目で見ると明らかに、この2つのグループ間には階級制度が観察出来ます。)
正直、カナダで驚くことは、大学教育の有無による論理的・知的能力の大きな違いです。
大学教育=クリティカルシンキングの完成という大学教育の内容の違いから来るのでしょうか、日本ではまず考えられないほどの違いです。
アメリカでは、今回のゴミのような大統領誕生を受け、その2つのグループ間には修復不能な亀裂が生まれました。
教育を受けた白人、教育を受けてない白人との差が、ますます開いていくことと思います。
さて。
日本から大きな希望持ちカナダに勉強に来る皆さん。
どちらのグループと席を並べて勉強し、どちらのグループの人たちと友達になりたいですか?
留学生用のバカ高い授業料を払い、わざわざカナダに来て、トランプ支持者のような白人とつるみたいですか?
そのレベルの白人たちは、世界を公平な目でみることが出来ず、移民を敵視し、白人以外の人種をさげすむ傾向があります、残念ながら。
トランプの演説でも明らかなように、アメリカでは人種差別を明言してもいい時代に突入したようです。
カナダでは、「人種差別は悪いこと」という認識が強いので、さすがに明らかに明言する人は少ないですが(いるにはいますよ)、やはり日常の中で感じることは多々あります。
では。
あなたが勇んでカナダに留学し、白人知識階級予備軍の優秀な子供たちと席を並べる、友達になるには、どうすればいいでしょうか。
これが答えです。
1.日本の学校での基礎学力は少なくともトップレベル。 つまり日本の学校でも成功者であること
2.日本人という社会の常識があること
3.日本での確固たる根を持っていること
1番の理由:
日本の学校での基本学力が優秀でないと、カナダの優秀な子供と同じクラスには入れません。
州により細かい制度の違いはありますが、例えば私がサポートしているアルバータ州の高校では、高校1年生レベルから既に、知識階級予備軍の優秀な子供たちと、そうでない子供たちとを明確に分別したコース分けが存在します。
優秀な子供たちは学校内外でも行動を共にし、お互いの良いところを吸収し、お互いの能力を尊重しながら一緒に育っていきます。
先生たちもその子供たちの能力を最大限に伸ばすべく、クリティカル・シンキングを鍛えるべく、難しい内容を使います。
その子供たちは、社会に出ても同様のレベルの人とネットワークを作り、国をリードしていく存在に育ちます
片や教育自体に興味のない子供たちが入れられる低いレベルのコース。
勉強意欲のない子供たちですので、先生たちの扱う内容も驚くほど低いです。 知的好奇心自体も薄いので、多人種、多民族についても興味はほぼありません。 日本からの留学生が、その子供たちと学校外でつるんでも、プラスがあるどころか、マイナスの影響を受けてしまいます。
ある留学生がその低い方のコースに入ったと聞いただけで、ホストファミリーが「交友関係に注意しなくちゃ」と心配することも耳にしました。
2番の理由:
カナダも日本も同じ、常識ある親たちは子供たちに社会的マナーをしっかりと教えます
日本社会の常識さえも身につけず、親からのまともなしつけも受けてない留学生のメッキはすぐにはがれてしまいます。
1度でもどんな些細な事でも地元の常識に反する言動で、良い子供たちの集団からは完全に弾き飛ばされます
3番の理由:
優秀な子供たちの親たちは、地元の社会・ビジネスに深く関わるリーダー恪の人が多いです。 その親たちに受け入れられるためには、留学生自身も日本から持ってきた信頼できるルーツを見せることが必要です。 日本の、信頼されている家庭から来た子供であること。
日本にある確固とした背景を感じられない場合、留学生がスムーズに地元に受け入れられることはあり得ません。
日本の学校が嫌だから、日本でうまくいかなかったから、他のところを転々としたけどどこに行っても良い教育が受けられなかったから、なんて理由で留学することの恐ろしさもここにあります。
最近の似非インターナショナルスクール育ちにもこの傾向が多いです。 何箇所も転々とし、結局はうまくいかなかったことを各学校のせいにし、カナダまで流れて来てしまったケース。
完全なる1・2・3番の欠落です。
1つの事例を添えておきます
良いネットワークに入り込んだ留学生:
日本での学校の成績は完璧に近いものでした。
日本の教育制度でも非常に高い評価を得、プラス、日本で鍛錬した特技となるスポーツでも目に見える実績を残し、精神的にも大人として独立した考えを持ち、常識も日本社会のルールも守ってきた生徒です。
地元でも優秀な子供たちのみなら、親たち、周りの良い大人たち、そして教育現場の大物たちからも絶大な支援を受け、大きく大きくカナダで羽ばたこうとしています。
教育長の計らいで、今日から大学のスポーツチームの練習に参加することになりました。 大きなチャンスが待っています!
1・2・3番が自分にはある!と思った日本の優秀なあなた。
一報下さい。
私達の後方支援で、カナダの一番優秀な人達と一緒に勉強し、将来へとつながる留学のお手伝いを致します。
Come Join Us!
このコラムの執筆専門家

- 大澤 眞知子
- (クリティカルシンキング/バイリンガル教育)
- Super World Club 代表
Be Bilingual
カナダ在住。カナダからオンライン講座カナダクラブ提供。留学生へのアカデミックサポート(エッセイ指導)留学希望生へのアカデミック準備 (Reading, writing, エッセイ基本)Critical Thinking指導、最新の理論に基づくBilingual Education特別提供中。
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