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殺人を無罪にする方法5 失恋体験・大学編前編「真実を求めるあまり、人を疑ってしまう心情」

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海外ドラマ「殺人を無罪にする方法」は、法廷を舞台にしたサスペンスドラマです。

しばしばこうした法廷ドラマでは「真実」がどこにあるのかがテーマとして描かれることが多いかと思うのですが、
この「殺人を無罪にする方法」では極端に言えば真実などどうでも良いのです。

陪審員に「これは無罪だな」と納得させる証拠やストーリーをいかに提示することが出来るかが最重要であり、
そのためには主人公の弁護士・アナリーズは証拠をでっち上げることもいといません。

アナリーズ自身、依頼者から「私は本当にやっていない。無実を証明して」と頼まれて、無罪を勝ち取っても、
後からそれが本当のことではなかった事がわかって依頼者に裏切られるようなエピソードも何度か描かれます。

また、妻であるアナリーズを裏切り、女子大生と不倫していた夫のサムですが、
サムと死体で発見された女子大生との関係を証明する証拠をつかむ為に、
アナリーズの教え子達・チームアナリーズの何人かと、殺人の容疑者にされてしまったレベッカが、
アナリーズの留守中に自宅を訪れ、
その証拠を渡すまいとするサムと乱闘になり、誤ってサムが2階から転落してしまいます。

それだけならまだよかったのですが、起き上がったサムが重要な証人でもある容疑者のレベッカに襲い掛かったため、
教え子の一人であるギビンズがやむを得ずサムを、優秀な教え子に授けられるトロフィーで撲殺してしまいます。


未来あるエグゼクティブを目指して法律を学んでいたチームアナリーズですが、
一瞬にして連帯責任で殺人者になってしまったのです。

そこでチーム内に不和が生じます。実際手を下したのはギビンズですから、自分だけが真実を言えば、警察も自分だけは罪を免れるんじゃないだろうか?

自分だけ助かろうとして、警察に密告する仲間が出てくるんじゃないだろうか?

お互いが疑心暗鬼になって行き、実際警察に行こうとする仲間が出てきます。

しかし、撲殺したのはギビンズですが、その後証拠隠滅のために死体を焼いて処理したのはみんなでしたことなので、誰か一人だけ罪を逃れることは出来ないのです。

サム殺害の事実は、いつアナリーズにばれる事になるのか?

チームアナリーズの中に芽生えた疑心暗鬼は晴れるのか?

人を信じて良いのだろうか?

一体何が真実なのだろうか?

まだまだお話は二転三転して行きます。



前回までは美術大学時代に先輩の女性とお付き合いしていた事を書いて来ました。その先輩も卒業制作を無事に終え、卒業してしまいました。

その先輩は神奈川県に住んでいたので、学校の近くにアパートを借りていた私との距離は少し遠く、会える機会も段々と減り、2人の関係もいつしか自然消滅してしまいました。

私は彼女のことが好きで、かなり夢中でしたから、自然消滅などしたくはなかったのですが、彼女があまり積極的に会おうとはしてくれなくなってしまったのです。



少し後になってから、彼女は
「卒業制作のために、大学の近くに住んでいる私と付き合うことで、私の部屋に泊まり、大学へ行って卒業制作をするのが便利だったから自分と付き合ってくれたのではないだろうか?」
と言う疑惑が頭に浮かぶようになりました。

私のことを好きでもいてくれたのだろう、とは思いたい。

しかし、私よりも本当のところは、私の部屋を下宿代わりの拠点にしたい気持ちの方が強かったんじゃないだろうか?

大学の近くに住んでいる人なら誰でも良かったんじゃないだろうか?



今改めて書いていて、
「いやいや、それだったら別に仲の良い女の子の部屋に泊まらせてもらえば良いだけの話じゃないか?何も恋愛を絡めてまで私の部屋に寝泊りする必要ないじゃないか?」
とも思えてきます。

が、そんな仲の良い女友達が大学の近くに下宿している様子は無かったし、
女性の中には同性よりも年下の男性の方が従順で気軽に付き合えると言う方もいるでしょうから、やはり疑念はぬぐえません。
もちろん今となってはどうでも良いことなのですが。


真実はわかりません。


知らない方が良い真実もあるものです。


ですが、男性も女性も恋愛関係のことになると、ついつい「真実の愛」みたいなものを求めてしまいがちなものです。

パートナーの携帯電話の履歴を盗み見てしまったり。

罠をしかけるような言動をしてしまったり。


小さなほころびを、あえて追求してしまい、取り返しのつかない溝になってしまうことも多いものです。

愛されたいという気持ちが強くて、本当に自分は愛されているのか確かめてしまいたくなるのでしょう。

今、目の前にある、目に見える事実だけ見て、
「今、この人が私と一緒に居てくれている。あ~楽しい」
とだけ思えていたら、どんなに幸せでしょう。


事実として目の前で恋人が自分と一緒に笑いながら食事をしていたとしても、
「この人は本当に私のことを愛していて、心から一緒にいたいと思っているのかしら?
本当は別の人のことを考えているんじゃないかしら?
明日は違う人と浮気でもしているんじゃないかしら?」

と真実を疑ってしまうのは辛いことです。

そうした意味では「事実」と「真実」は似ているようで違うものですね。

男性に素敵なものをプレゼントされたとしても、
プレゼントを渡されたと言う事実だけでは安心できずに、

「誰にでもプレゼントしているんじゃないかしら?
本当はチャラい人なんじゃないかしら?」

と疑って、真実のありかを求めてしまうのは、
女性は特に自分がオンリーワンでいたい気持ちが強く、
一人だけを愛するのが「真実の愛」と言う社会通念があるからなのでしょう。



実際誰にでも気軽に女性にプレゼントするチャラい男性である事が事実だったとしても、
男性があなたを好きだという気持ちも本当だったりすることもあるかも知れません。

他の人にプレゼントするのは軽い気持ちでしていても、
あなたには真剣な気持ちでプレゼントしているのかも知れません。

しかしなかなかそれを証明する事は難しいでしょう。

実際に付き合って、苦楽を共にしないとわからないことです。

しかもその男性自身、あなたのことが本当に好きだということさえ、まだ気づいていななかったり、
少し付き合い始めてから本当に好きになる可能性さえあるのです。



そう思うと、真実が、実は事実とは違うものだったりすることもあることになります。

事実は、現実に物理的にその目で見ることが出来ることであり、
どうやら真実と言う言葉の意味することは、その半分くらいは「人の心の中」にしかないもので、それを確かめることが出来るのは、稀にしかできない事なのかも知れません。


以前は、人の心の中が見える眼鏡があれば良いのにと思っていたこともありました。

でも本当に人の心の中が見えてしまったら、見たくないものを見てしまうかも知れません。


事実だけを見て人を信じるか?
真実を求めて人を疑い続けるか?
難しいものです。



さて、その後、大学4年生になる前の春休み、
私は親から「今のうちに運転免許を取っておいたら?」と薦められ、合宿免許に行くことになります。

栃木県の田舎の、周りには何もない、教習場と宿泊先のホテルのたこ部屋(2段ベッドがいくつも設置され、合宿者が何人も寝泊りする部屋)との往復だけの囚人のような毎日の中、
一人の女の子と出合うことになります。


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(東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)
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2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。

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