- 宮本 陽
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撮影、という括りで見ると、映像案件のウエイトが高くなり、すっかりスチルの世界から離れてしまった感が強いここ数ヶ月...。
だが、自分が撮影することだけが仕事ではなく、フォトコン審査等でのご縁も続き、日々写真に触れる機会はむしろ増加傾向にあるかもしれない。
さて、今年も定例の選考で数多くの作品にお目にかかった。
応募なさる方のレベルも年々高くなり、伝える力のある作品が増えてきた。
大変心苦しいのは、概ね三十点に一つ程度に絞り込まなくてはならないこと。
力作揃いなので、その時点で選考から外さなくてはならない作品と応募者の方には本当に申し訳ない思いで一杯である。
今回、特に印象的であったのは、「自分の表現方法で伝える力のある作品」が増えてきたこと。
写真はその一枚の中で語る必要があるため、「何を伝えるのか?」が明確であることは大切だと思う。
お花がキレイだったので撮ったんです。
建物の形が印象的だったから撮ったんです。
空がキレイだったので撮ったんです...。
これは見れば判る。
でも、そのお花の花びらが少し傷んでいて夕日にオーバーラップして...。どこか物悲しい。
その物悲しさが観る人に伝わる。
お花の向こうに人が居て、その人にドラマ性がある...。
そしてそれを見守るように手前の花が語る。フォーカスはもちろん手前の花に来ている。
こうした、撮影者の感じた気持ちを込めてみる。
表現とは、高度な技術や高価な機材でなくては結果を出せない手法ももちろんある。だが、誰にでもできる方法であっても伝える力がある作品は、間違いなく伝わる。
そして何よりも、光をうまく使いたい。
観る人に心地よく、でもストレートに力強く。
写真は「動かない」から、作者と閲覧者の共同作業によって物語が創り出されることを再認識。
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