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「単焦点レンズ」と聞くと、イコール安物...、と思っている人がいることに驚く。
ここでテーブルに乗せるのは、ズームレンズと単焦点レンズ。
画角を自由に変えることができるズームレンズ全盛時代に、単一の画角・焦点距離しか備えていないレンズは旧式で安物の証。
といった感覚なのだろう。
数十年前、それはズーム機能をもたせながら画質を確保し、且つコンパクトに設計する技術が熟していなかった時代には、画質を求め、開放f値の明るいレンズを手に入れようと思えば単焦点の一択であった。
今や時代は変わり、ズーム機能を備えながら高画質を実現したレンズは数多い。
コンパクトデジカメでさえ、当たり前のようにズーム機能が備わっている。
だが、単焦点の存在価値は、さらに明るい開放f値の実現と、そして今なおズームで実現できない世界の画質の追求、といったところにある。
この観点からすると、単焦点は究極の高画質を望む場合に選択するものであって、決して安物ではない。
実際、入門グレードの一眼レフにセットで付いてくるキットレンズとは比べものにならない画質が手に入る。
眼科医が、具合の悪い眼を「単焦点レンズのように安物の...」などと比喩する時点で、誤った認識が広がっていることを感じる。安物...等の言葉を使う時点で医師のレベルも判ろうか、と。
ズームでは手に入らない絵を求めて単焦点の世界に飛び込んでみるのも新しい楽しみではないだろうか。
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