第3者不動産担保の借り換え - 住宅ローン全般 - 専門家プロファイル

涌井啓勝
株式会社コアトータルプランニング 代表取締役
不動産コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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第3者不動産担保の借り換え

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借り換え事例紹介2

第3者不動産担保の借り換え


本人(Aさん)年金生活 65才(女性) 子供1人(海外在住)

不動産 マンション  60平方メートル 3LDK
借入額 なし
担保設定 あり・第3者(弟の債務者名義)不動産担保ローン 残高500万円
実勢価格 1,500万円
年金収入 150万円/年間


本人の娘さんより海外から相談メールがありました。相談の内容は次のとおりでした。

母の実弟(叔父)が亡き父が生前、秘密で現在母が居住する実家を担保に叔父名義で消費者金融から借り入れをしました。

ある日叔父から突然「自己破産するので宜しく。弁護士を立てるなり家を処分するなりして」と言われました。これが事実であれば母の住む家は競売で処分され家を失う事になりますが、債権者との話し合いで債務整理が可能であれば住み続けたいと母は言っています。家の担保はこの不動産のみで住宅ローンはありません。このような場合債務整理して住み続けた方が良いのか、それとも家を売却して処理をした方が良いのか整理がつかず、私は海外在住のため困っています。どうしたらよいでしょうか?

この相談メールのあと娘さんが帰国し、本人と娘さんとで会い話しを一部始終話しを聞きました。ご本人さんも年金暮らしの上、現在のマンションから賃貸住宅に住み替えるのは将来不安であるとの事でこのまま住み続けたいと言う事でした。

そこで、私は3つ提案をしました。

1. この消費者金融会社の債務名義を弟からAさんもしくはAさんの娘さんに変える。
2. 別の金融機関から不動産担保ローンとして借り換える。
3. Aさんの娘さんへ売却する。

その中で、現実的に実行しやすいのが2.の借り換えでした。
早速、3社ほどの金融機関に打診をしました。
そんな時に、弟から郵便で消費者金融からの「法的手続き予告通知」のコピーが届き、Aさんはどうしたらよいかパニックになっている状態でした。

打診先の不動産担保ローン会社3社の内容は以下の通りでした。

・A社は利率9%、期間14年。
・B社は住宅ローンの商品を適用してくれた為、長女が主になってご本人との連帯保証で利率3%、期間10年。
・C社はA社と同じ利率9.5%、期間14年。
と言った形で出てきました。B社は期間15年以上の設定も可能であると言っています。
最終的にB社が期間15年、月々支払額3万8千円と言う形で借り換えに成功し、消費者金融からの法的手続きも無く2人ともホッとした様子でした。
私もここまで低い利率での借り換えに成功するとは思いませんでした。やはり物件の担保力があったのでここまでの利率で借り入れできたのでしょう。
属性と物件担保力のバランスによってはこんな借り換えも可能であるということがわかったケースでした。
又、第3者(弟の債務者名義)不動産担保ローンの担保を解除するために弟との面談と債権者との担保解除について弊社顧問弁護士をAさんに紹介したことで対応がスムーズにいった事も今回の取引を成功させた要因の一つでありました。