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閲覧数順 2024年04月23日更新

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犬を叱ってはいけないの?

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現在は、「しつけに犬や子供を叱ってはいけない。」と思って、犬を叱れない飼い主さんがいるような気がします。

私は「叱ること」と「虐待する」こととは違うものを考えています。

昔、息子が小学生1年の時、遊びながら食事をしていたので、注意したのですが、無視して、遊びながら食べていたので、後ろから平手打ちを一発頭に入れました。それでも、息子はそのまま続けようとするので、もう一発叩こうと腕を振りかぶったら、頭を避けながら、一言。

「言ったら分かる!」「言っても分からないから叩いてるの!」

ということで、『2回注意しても、行動を改めなかったら、問答無用で叩く』というルールが私と息子の間で出来上がりました。それから私が息子を叩いたのは、2回だけでした。息子はそのルールをしっかりと学習し、私の平手打ちを回避する方法を身につけたのです。ちなみに息子は今は大きくなって就職しました。職場では「叱られ強い。」と言われているようです。

犬にも同じことが言えると思います。

①犬がするべきことを知っている。

②犬がするべきことができる。

③犬がするべきことを苦痛を伴わずにすることができる。

④与える不快な刺激は、犬にとって危険なものではないこと。

⑤与える不快な刺激は、犬に恐怖ではないこと。

⑥与える不快な刺激は、犬がするべきことをすれば避けることができること。

同じようにリードを引っ張ったり、叩いたりしていても、①から⑥がきちんとできている場合は、犬にとって苦痛なものにはならないでしょう。しかし、どんな軽微な不快な刺激てあっても、何をして良いのか分からない状態で、どうしたら、その不快な刺激から逃げられるか分からない場合は、犬にとって虐待でしかありません。

私のしつけ教室では、「犬が飼い主に不都合なことをしたら、クレートに入れない。」と教えています。犬たちは最初ご褒美でクレートに入ることを教えられますが、できるようになるとご褒美を使わなくなります。それから、トイレの失敗をしたりするとクレートに入るように促します。はじめは、引きずられるように入れられていた犬たちも、自分が「これをしたらクレートに入らなければならないんだ。」と理解すると何か失敗すると自分でクレートの中に入っていきますし、自由が良い犬たちは入らなければならないようなことをしなくなります。

その時その時で同じように叩いているように見えても、それまで下地を作っているかどうかで、しつけか虐待かが決まるのもではないでしょうか?

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