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インターステラー 2 「すべての偶然は、必然」か?量子力学の捉え方

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前回のインターステラーを題材にしたブログでは、
心理学者であるユングの「共時性理論」について触れてみました。


単なる偶然とは思えない、意味ある偶然な出来事は、なぜ起こるのか?その意味するところは何なのか?

ユング博士が、この着想を得たきっかけは、ユング博士があるクライアントさんとカウンセリングをしている時だったと言います。

そのクライエントである若い女性が「黄金の神聖なカブトムシを与えられる夢を見た」と話しました。

するとふと後ろの窓ガラスに、虫がぶつかる音がしました。
そして、開けたその窓から入ってきたのが、「神聖カブトムシ(スカラベ)」に近い「スカラベイド」であったというのです。

しかもこの偶然の事件をきっかけにして、その女性の症状は、快方に向かったということでした。

ある心理学者は、物事に対して非常に「合理的」にしか考えられていなかったクライエントのその女性が、
そうした理屈ではすぐに解釈できない「意味ある偶然」に出会ったことで、
自分の中の「合理的には処理できない自分の心の流れ」と言うものを、
漠然と受け入れることが出来き、
ユング博士とのカウンセリングにおいても、柔軟な考えに変わって行けることが出来たからではないか?
と解釈しています。


エジプトの神話では、スカラベは再生の象徴とされているそうです。
ですからこの事例では、
「黄金のカブトムシ」というものが持っている“意味・内容”が相互に結びついて、この現実の世界で発生・実現されたことになります。

ユングの時代、しかも西洋では科学や物理の世界では、因果律というものに科学的根拠を見出していました。



因果律とは
「物事の結果には、原因にこう言う理由があって、必然的にこうした結果が出る」
という考え方です。

理路整然とした考え方ですね。

しかし、普段生活していても、実際に理屈では説明のつかない意味ある偶然な出来事が起こるものです。


こうしたことの実証をするために、ユング博士は、占星術や中国の易に着目しました。つまりが占いです。


ある人がコインを投げた時に、その裏か表がでるわけですが、それを6回繰り返した時の結果をメモに控えておきます。

コインを投げて、裏・裏・表・裏・表・表の順に結果が出たら、そのそれぞれの結果と順番に対応した、易の教本があり、教本にはその人の未来などを示す漢詩が書かれており、その漢詩を分析(読み解く)し、その人の現在の状況や、将来の選択に役立てるというものです。

コインの裏や表が出たことと、その人の現在の状況とは、因果律的に言えば、何の関係もないはずです。

しかし漢詩を読み解くと、その人の状況や未来などが予言的に書かれており、偶然とは思えないほど当てはまっている事に、「共時性」が実際にあることを、その時代の心理学者や科学者に説こうと試みたのです。


古くから、東洋思想ではこうした「因果律とはかけ離れた」ことが、当たり前に受け容れられており、人々の生活の役に立っていましたが、西洋ではまったく受け容れられがたく、当然のように「ユングは何を血迷っているのだ?」と酷評されてしました。

ですから、ユング博士は、「共時性」と言うものを生涯の研究テーマとして探求しましたが、あまり、世の中に、学会に広く主張をすることは控えたようです。






「偶然はそもそも存在せず、全てが必然である」
という立場を唱える学説が
「決定論」です。

哲学や宗教を通じ、決定論と非決定論の対立する考え方は、古代ギリシャから論争されていたそうです。

科学の領域の領域においては、近代になると、人間を含めた物質を粒子の集まりとしてとらえ、その挙動によって粒子の未来の位置は決定されていると考え、結局人間の意志や思考を含めて絶対的に未来が確定されている、と見なしたり主張したりする者が現れるようになりました。


フランスの数学者、ピエール=シモン・ラプラスは、必然的な偶然が起こる事や、未来がすでに決定されており、それは超越的な存在がいると言う概念を提唱しました。

世界に存在する全ての原子の位置と運動量を知ることができるような知性的な存在がいると仮定すれば、その存在は、古典物理学を用いて、これらの原子の時間発展を計算することができるだろうから、その先の世界がどのようになるかを完全に知ることができるだろう、と考えました。


この架空の超越的な存在が「ラプラスの悪魔」と呼ばれることとなります。

まるで、
海外ドラマ「ナンバーズ」に出てくる、
世界の自然や人間の行動などの事象を数学的に解析して、その法則を導き出し未来の予測をする天才数学者チャーリーのような存在ですね。


「全てを知っており、未来も予見している知性」については、遙か昔から人類は意識しており、通常それは「神」と呼ばれているものです。








古典力学では
物体の「位置」が時間とともに変化していく様子をニュートン方程式と言う数学的計算を用いて追跡することで、物体の運動を法則化していました。


20世紀前半から始まった新しい学問に、そうした原子の位置と運動量を知ろうとする量子力学が発生します。

量子力学では
主として分子や原子、あるいはそれを構成する電子など、微視的な物理現象について研究するもので、生物や宇宙のようなあらゆる自然現象も数学的に法則化できるとされる学問です。


1926年にオーストリアの物理学者エルヴィン・シュレーディンガー博士は、
粒子のような細かい分子の動きは、「位置」ではなく、「波動関数」と呼ばれる雲のように空間に広がった分布関数のようなものになり、
この関数が時間とともに変化していく法則を示すためのシュレディンガー方程式を考え出しました。


文系の私にはさっぱりです。


簡単に言えば、すべての自然現象は、法則があり、未来は決まっており、計算によって予測できる「因果律」に乗っ取ったものである、という考え方です。


しかしシュレーディンガー博士は、その10年後の1935年、自らの
「数学的に計算すれば分子の動きなどの未来は求められる」という考え方に疑問・批判を投げかけます。


それは「シュレーディンガーの猫」という考え方です。


まず、フタのある外からは見えない箱を用意して、この中に猫を一匹入れます。

箱の中には猫の他に、放置しておくと1時間ほどで猫を殺してしまうかもしれない放射性物質のラジウムも置きます。

さて、1時間経過した後にフタを開けてみて、猫が死んでいる確率は、生きているが50%、死んでいる可能性も50%です。

まぁフタを開けて「観測」してみなければ、箱の外にいる人には、結局生きているか死んでいるかわからないというものです。

普通は「すでにどちらかに決まっているのだけれども観測するまで原理的にどちらの状態か知ることはできない。」ということを意味しているとも考えられます。


しかし、シュレディンガー博士の考えでは

フタを開けてみる前は、
猫は生きている状態か、
死んでいる状態か、
猫は生きてもいるし、死んでもいる2つの状態が重なりあった状態かもしれない。
3つの可能性がある。
それがフタを開けて観測した瞬間に、
猫が生きている世界か死んでいる世界のどちらかに決まってしまう
と言う考え方です。
物理的には、放射性物質であるラジウムが崩壊して、放射能が出ている状態と、出ていない状態と、出ているし、出てもいない重ね合わせの状態が存在すると言うことが、主に言いたい事であったようです。


それとは別に、
外からは見えない箱の中では、
猫は、
猫でさえない全く違う生き物に変化している
可能性さえあると解釈する人も出て来ました。




文学的に言えば、
フタを開ける行為をするまでは、世界の未来の状態は決定されていないと言うわけです。

それはつまり、因果律だけで物事が決まっているわけではないということです。
続く

 


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