- 山田 光敏
- 東京身体療法研究所 総院長
- 東京都
- 鍼灸マッサージ師
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03-3971-0415
今回は産後ケアについて書いていきたいと思います。
最近では産後すぐに「産後ベルト」なるものをつける方が増えてきました。
出産後の骨盤は緩んでいるので、骨盤にかかる負担を減らすために
産後ベルトで骨盤をサポートしましょう!という趣旨です。
確かに、産後ベルトを”正しく”巻くことによって骨盤にかかる負荷を減らすことはできそうですし、
人によっては痛みの軽減に役に立っているようです。
ですが、産後ベルトはあくまで補助的なものであり、産後ベルトだけでは産後ケアはできないってご存知でしょうか。
産後ケアで大切なことはいくつかあります。それを紹介しましょう。
1)骨盤底筋の回復
2)白線のケア
3)重心の修正
4)筋力の増強
少なくともこれらが産後ケアには含まれなくてはいけません。
ところが、産後ベルトと言うのは筋肉の代わりに骨格を保持するために使うものなので、
産後ベルトに偏ったケアを行うと骨格を保持する筋力を養えなくなります。
もちろん、1)~4)全てがおざなりになってしまうので、
産後の戻りに必要な産後半年を過ぎた頃には、体型を戻しにくくしてしまったというケースが増えてしまうのです。
産後ケアのために産後ベルトを利用されることには異論はありませんが、
それはあくまで回復期の骨盤にかかる負荷を減らすために用いるものであり、
産後ベルトだけでは産後ケアにはならない、という事を覚えておいても良いかもしれません。
このコラムの執筆専門家
- 山田 光敏
- (東京都 / 鍼灸マッサージ師)
- 東京身体療法研究所 総院長
招聘教授として専門科目を教えられるからこそ高度な施術が可能に
国内外の教育機関で専門科目を教えています。生後1か月から104歳までのダウン症や脳性麻痺と言った障碍を持った赤ちゃんの発育援助から女性に対しては美容から症状緩和、不妊施術。高齢の方の痛み対策など幅広く専門の治療師とともに頑張っております。